さいたまクリテリウム恒例の前日会見に、新城幸也が登場。ケガに苦しみ、後半は復調した今シーズンを振り返り、来シーズンへの意気込みも語った。
「ここ2年のベストを更新した」
新城は今シーズンの振り返りを求められると、蕩々と語り始めた。
「今年はシーズン初めに骨盤骨折してしまい、ツールに出られなかった。今シーズンはツール、ブエルタに出る予定で、チームはツールでリザーブに入れてくれるなど最後まで期待してくれていた。
結局出られなかったが、ブエルタでは週を追うごとにコンディションが上がっていった。データ上ではあるが、第3週にここ2年でのベストパフォーマンスを記録した。まだ上に行けるんだということが分かって、ケガがあったけれども、今年はいいシーズンだと思える」
「両方取りにいく」
続いて来シーズンの抱負を聞かれると、彼自身の中の強い想いを吐露した。
「来年の東京オリンピックはもちろん出たい。ツール終了後1週間でオリンピックなので、どちらを取るかと言われるが自分としては両方取りたい。トップコンディションで迎えることができる地元のオリンピック、こんなタイミングは2度とないと思う」
オリンピックに向けてという意味では、出場したアジア選手権、ジャパンカップでも結果が出ず、来シーズン前半は選考対象であるUCIポイントを獲得する正念場となる。本日のさいたまクリテリウムでシーズンは終了するが、新城選手には来シーズン初頭のスタートダッシュを期待したい。