新型コロナウイルス感染拡大のため2021年に延期となった東京オリンピックだが、それにあわせ自転車競技ロード種目の代表選考期間が延長されることになった。JCF(日本自転車競技連盟)が25日発表した。それによると、UCI(国際自転車競技連合)が先日改訂した今シーズンのレースカレンダーの途中までとするもようだ。
来シーズンまでの延期はなし 欧州シーズン途中までの成績で代表決定
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で、東京オリンピックの開催が来年に延期され、自転車ロードレースもレース開催が停止されるなど他競技と同様に大きな影響を受けている。シーズンが中断されていることで、事実上代表選考も凍結されている状態だったが、本日JCFが具体的な対応方針を表明した。
それによると、対象レースの基準は当初と変えることなく、選考期間を追加。UCIが先日発表した今シーズンのレースカレンダーの開催日から78日間を追加するとした。先日、UCIは今シーズンを8月1日から再開すると発表しており、そのまま当てはめると選考期間終了は2020年10月17日となる。本大会がちょうど1年延期されたことで、2021年シーズン前半も選考対象期間に含まれる可能性が出ていたが、そこまでの延長はせず、かつ、流動的ではあるが日本の国内シーズンの終了に合わせ、ある程度の公平性を担保することを選択した模様だ。
JCFは今回の発表に関し「選考期間の流動的な延期による選手の心身の疲弊を懸念して、男子は今シーズンのワールドツアー最終日に、女子は今シーズンのヨーロッパで開催される最終レース日にて、如何なる場合も選考期間を終了させる」とし「選出された選手には、五輪が一年延期になった事を極力前向きに捉え、2021年のシーズンスタートより、本戦に向けて最善のコンディショニングを行ってもらいたい」とコメントを寄せた。