2020年のツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアの出場チームが決定

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ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアのそれぞれの主催者が、今年の大会の招待チームを発表した。競技統括組織であるUCI(国際自転車競技連合)のルールでチーム出場枠数は決まっているため、事実上の決定となる。

基本はUCIワールドチーム+前年のUCIプロチームランキング首位

3大ツールとされる「ジロ・デ・イタリア」「ツール・ド・フランス」「ブエルタ・エスパーニャ」をはじめとして、UCIが最高峰カテゴリレースと定める「ワールドツアー」に関してはその競技規則が適用され、出場チーム数についてもルールがある。具体的には「UCIワールドチーム」は全てのワールドツアー(全36戦)に出場義務があり、さらにその下のカテゴリである「UCIプロチーム」の中で、ランキングトップの1チームは全戦に出場する権利が与えられている。つまり今シーズンのワールドツアーレースに関しては、UCIワールトツアーチーム19チームと、昨年UCIプロチームの中でランキングトップだった「トタル・ディレクトエネルジー(フランス)」は自動的に出場することになる。また、3大ツールに関しては全体の出場チーム数も「22」と定められている。

※昨シーズンまでの名称は「UCIプロコンチネンタルチーム」だが、分かりにくいため今シーズンからの表記で説明

ジロ・デ・イタリアの全出場チームは

2020年5月9日から開催される第103回ジロ・デ・イタリア。以上の点を踏まえれば、20チームはすでに決定済みだったが、トタル・ディレクトエネルジーは主催者発表前に出場を辞退すると発表していた(与えられたのは出場できる権利であって、義務ではない)。つまりワールドツアーチームの他に、主催者が決定できる推薦枠(一般にワイルドカードと呼ばれる)は3つとなる。選ばれた3つはいずれもイタリア籍のUCIプロチームとなった。

ジロ・デ・イタリア2020 招待チーム(開催日:2020年5月9日〜31日)

●UCIワールドチーム
AG2R・ラ・モンディアル(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・マクラーレン(バーレーン)
ボーラ=ハンスグローエ(ドイツ)
CCC (ポーランド)
コフィディス(フランス)
ドゥークニンク・クイックステップ (ベルギー)
EFプロサイクリング (アメリカ)
グルパマFDJ(フランス)
イスラエル・スタートアップネイション(イスラエル)
ロット・スーダル (ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
NTTプロサイクリング(南アフリカ)
チームイネオス(英国)
ユンボ・ヴィズマ(オランダ)
チームサンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(アメリカ)
UAEチームエミレーツ(UAE)

●UCIプロチーム(主催者招待)
アンドローニジョカットリ・シデルメク(イタリア)
バルディアーニ・CSF・ファイザネ(イタリア)
ヴィーニザブ・KTM(イタリア)

ツール・ド・フランスの全出場チームも決定

ジロの後、6月27日から開催される第107回ツール・ド・フランスも同様に、出場チーム枠数は22。トタル・ディレクトエネルジーはこちらには出場する旨を表明しており、残りのワイルドカードは2つとなる。その2つにはいずれもフランス籍のチームが選ばれた。

いずれも開催国のチームがワイルドカードで選ばれることとなったが、やはりいずれも国を挙げてのスポーツイベントだけに、できるだけ自国チームを出場させたいという思惑がある。特にツール・ド・フランスに関しては、チーム国籍がフランスではなくても、エースがフランス人であれば選ばれるということがまま続いている。また、フランス国籍のチームについては、最高峰のワールドツアーのカテゴリに選ばれなくてもフランス人の有力選手を所属させ、ランキング上位の成績を上げれば選ばれやすいという有利な条件は事実あるだろう。実際、今年においても、今回初出場となる「B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト」にはブリアン・コカール、ピエール・ロラン、シリル・ゴチエなどフランス人の有力選手がおり、また同じく選ばれた「アルケア・サムシック」には、現フランスチャンピオンのワレン・バルギルが所属している。

ツール・ド・フランス2020 招待チーム(開催日:2020年6月27日〜7月19日)

●UCIワールドチーム
AG2R・ラ・モンディアル(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・マクラーレン(バーレーン)
ボーラ=ハンスグローエ(ドイツ)
CCC (ポーランド)
コフィディス(フランス)
ドゥークニンク・クイックステップ (ベルギー)
EFプロサイクリング (アメリカ)
グルパマFDJ(フランス)
イスラエル・スタートアップネイション(イスラエル)
ロット・スーダル (ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
NTTプロサイクリング(南アフリカ)
チームイネオス(英国)
ユンボ・ヴィズマ(オランダ)
チームサンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(アメリカ)
UAEチームエミレーツ(UAE)

●UCIプロチーム(主催者招待)
トタル・ディレクトエネルジー(フランス)
B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト(フランス)
アルケア・サムシック(フランス)

 

 

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