【新日本王者草場啓吾選手インタビュー】新シーズンは「全日本連覇、そして海外へ」

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©️Aisan Racing Team

昨年1024日、コロナ禍のため実に2年4カ月ぶりに開催された全日本選手権ロード。海外トップチームに所属する日本人ライダーの多くが参戦するなか、チームとともにほぼ完璧なコントロールを示し、最後のスプリントで勝ち切ったのは草場啓吾選手(愛三工業レーシングチーム)だった。鮮やかに世代交代のときの声を上げた草場選手に、新シーズンの抱負などをオンラインで聞いた。

新たな「次代」の到来を告げた、2年4ヵ月ぶりの全日本選手権ロード

今回の全日本選手権ロードは、愛三工業レーシングチームが一丸となってレースを制御し、終盤の勝負どころも踏ん張って前に3人残し最後のスプリントに臨むという、言ってみれば完全勝利といえる内容だった。残り4周となったところで海外で研鑽を積んだ中根英登(EFエデュケーションファースト/NIPPO)が仕掛けたのをきっかけに、有力選手の激しいアタックが断続的に続いたが、その場面においても、伊藤雅和と岡本隼が草場啓吾を守りながらそのアタックを潰していく目論見どおりの戦いを披露。スプリントで優れている彼らを前もって振り落とそうと、ディフェンディングチャンピオンの入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本元喜、大喜兄弟(キナンサイクリングチーム)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)らが動きを見せるがしっかりついていく地力を見せた。

そしてラストの直線、先頭に残った9人のなかに草場啓吾はいた。この中では明らかに抜け出す力に秀でており、この時点でもはや勝負は決していた。満を持して繰り出した爆発的な瞬発力は、ゴール前で勝利を誇示するパフォーマンスを見せる余裕さえ与えた。新たな次代の到来を告げる完全勝利だった。

©️Aisan Racing Team

草場はこの展開を振り返り「一安心した、という気持ちが大きい」と心境を明かした。チームとして一貫して支配できたからこそ感じた責任感というものもあったのだろう。そしてこのレースで見せたチームとしての攻撃的なスタイルを、来たるシーズンでも貫きたいという。「チームも若返ってアグレッシブな選手も多いので、自分ばかりマークしていると若手がどんどん行っちゃいますよ、というところを新シーズンも見せていきたい」と、チームの中核をなす一人として頼もしく展望を語ってくれた。

「国内ではもうやることがない、というところまでいきたい」

自主合宿に向かう前日にインタビューに応じてくれた草場啓吾選手

ナショナルチャンピオンジャージを獲得した心境を聞くと「獲得する前はもちろん獲りたくてしかたないものだったが、獲得したいまは、ここで甘えてはいられないという気持ち」だという。草場は2019年にNIPPOのトレーニーとして欧州のレースにも参戦しており、世界の壁を肌で体感している。もちろん機会があれば再び世界へ挑戦したい気持ちがある。名刺替わりとなるナショナルチャンピオンジャージは必要だったとしたうえで、来たるシーズンも勝利を重ね、「国内ではもうやることがない」という実績を得て、海外へステップアップできればいいと意気軒高に語ってくれた。特に全日本については「ここ数年ないということで」連覇にこだわりを見せた。確かに1998/99年の藤野智一選手以来長らく連覇を達成した者はおらず、実現すれば快挙であることは間違いない。

こうして文字にしてみると大言壮語のようにとられるかもしれないが、これは彼の「成功への流儀」だ。勝利を挙げた南魚沼ロードレース、そしてこの全日本と、彼は事前に「勝ちます」と宣言していた。有言実行が彼のモットーなのだ。

「リカバリーとして『歩く』ことの再発見があった」

次代の旗手として新シーズンの中心となる彼に、日頃のトレーニングなどについてさらに聞くと「走る」「歩く」といった意外な言葉が出てきた。ランニングについては、海外のトップレーサーはオフシーズンやリカバリーで長距離を走ることがよくある。アダム・イェーツがバルセロナマラソンを3時間を切るタイムで完走したり、トム・デュムランやワウト・ファンアールトが10km10マイルのレースに参戦するなどしており、彼もその価値を見出していて、オフシーズンのメニューのひとつとしてランニングを取り入れている。最近の厚底シューズは足への衝撃を和らげてくれるので、トレーニングにも向いているという。「(練習においても)現状維持では向上しないので、新しいことにチャレンジしたい」と、ここでも向上心の高さをうかがわせる言葉を聞かせてくれた。

そして彼はリカバリーにおいて「歩く」ことの大切さ、特に、ただ歩くだけでなくリカバリー用のシューズで歩くことが大事だと語った。実は選手になった当初から、バレットのリカバリーサンダル「rig」を愛用しているという。地元のサイクルショップで勧められて以来、ずっと使っているそうだ。

使い心地を聞いてみると「もうふわふわなんですよ。履いてもらわないとこの気持ち良さは分からない」「まるで少し浮いているかのような感覚になる」とそのクッション性を絶賛した。数値等で確認したことはないが、「rig」を履くことでリカバリーにおける効果も実感しているという。「リカバリーとして歩く、ということの再発見があった」と彼は語ってくれた。

Jプロツアーの新シーズンは327日の播磨中央公園ロードレースから開幕する。インタビューで語ってくれた「予言」が実現するか、楽しみにシーズンを見守りたい。

なおバレットでは、2022228日まで「満足保証キャンペーン」を展開している。「rig」の購入後、履き心地に満足できなければ返金するという太っ腹な内容だ。草場選手も「履いてみなければ分からない」と絶賛する心地よさを試してみてはいかがだろうか。

「rig」について

外部リンク:【 rig リグ 】リカバリーサンダル/バレット

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