国内外のサイクルロードレースカレンダーの最後に位置し、風物詩となりつつある「J:COM presents 2025 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催が11月9日(日)に迫ってきた。今年もJRさいたま副都心駅周辺の特設コースに、国内外61選手が参戦、ツール・ド・フランスの「続き」として設定された『第22ステージ』の覇を争う。簡単に見どころなどを紹介したい。
テクニカルなコースはパリの最終ステージをオマージュ
さいさま新都心駅周辺に設定された全長59.5kmのコースは、1周約3.5km×17周回するプロファイル。ヘアピンカーブが2つ、その他の6つのカーブもすべて直角で構成されており、非常にテクニカルな周回コースなので巡航速度は速くなりづらく、カーブも多いので選手の姿をじっくりと見ることができるようになっている。
そしてさいたま新都心駅の下を潜るアンダーパスは、ツール最終ステージのコースに例年含まれる、パリ市街コンコルド広場近くのアンダーパスをオマージュしたものだ。さいたまの地で、パリの主要通りを巡るツール最後の雰囲気を楽しんでもらおうという趣向だ。このエリアは観戦禁止なので、写真のような登ってくる選手たちの姿を見ることは難しいが、その直前、さいたまるしぇのエリアから下に降りた付近の沿道からは、周回ごとに3回、選手たちが通過するのを見ることができる。アンダーパスを下っていくプロトンを見ることもできるので、観戦する方にはおすすめのエリアだ。
トップレーサー達の勇姿を見よう!
ツール・ド・フランス主催団体「A.S.O.」が本場同様運営を担当するさいたまクリテリウムには、例年その年のツールに出場、かつ活躍した選手たちの一部が参戦してくれる。今年はヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/チームヴィズマ・リースアバイク)、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)のほか、先日のジャパンカップクリテリウムで貫禄の勝利を挙げたジョナタン・ミラン(イタリア/リドル・トレック)、ツールの象徴でもあるモンヴァントゥーを登る第16ステージを制したヴァランタン・パレパントルがフランスチームで参戦するなど、例年どおりの豪華なプロトンが見られる。さらに今年ソリューションテック・ヴィーニファンティーニに移籍し、国内外のUCIレースでチームの大黒柱として活躍した新城幸也もゲストライダーとして勇姿を見せてくれる。
同時開催「サイクルフェスタ」でお得にアイテムゲット!
毎年、クリテリウム開催前日と当日に、スタート地点付近の広場で開催される「サイクルフェスタ」。多くの出展者から無料でグッズをもらえたり、アパレルやアクセサリーが爆安で販売されるなどお楽しみポイントが盛りだくさんだが、ステージで行われる各種コンテンツも見どころが多い。今年は「自転車解体ショー(土曜開催)」や「BMXパフォーマンスショー(日曜開催)」など、他のイベントでもなかなか見られない企画があるので、ぜひレースの前に訪れてほしい。
なお今年もサイクルジャパンは、現地からSNS等でできるだけ最速で情報をお届けする予定。ぜひフォローをお願いします。