いよいよ来週末、2025年10月17日より輪都・宇都宮でアジア最高峰カテゴリのワンデイレース「宇都宮ジャパンカップ」が開催される。第32回を迎える本大会は、1990年に当地で開催された世界選手権ロードレースのレガシーを引き継ぎ、ロードレース界を盛り上げようと始まった誇るべきレースのひとつ。サイクルジャパンでも毎年現地からお伝えしているが、今年もその見どころをまずお伝えしたい。
日本で唯一開催される「アジア最高峰のワンデイレース」
「宇都宮ジャパンカップ」は先ほども触れた通り、1990年に開催された世界選手権ロードレースを記念し当時のコースの一部を使用し開催されている。1周10.3km、高低差260mのコースを14周する計144.2kmのコースは、実は獲得標高差が3,500mを超える。計算上でしかないが、今年開催された、あの名物ガリビエ峠を超えるコースとなったツール・ド・フランス第4ステージ(全長139.6 km/獲得標高 3600 m)とほぼ同じなのである。もちろん周回コースであることや勾配など多くの違いがあるが、ほぼ登りと下りしかない、負荷の高いコースレイアウトも相まって、世界的に見ても非常にレベルの高いコースであることは間違いない事実だ。
そしてこのレベルの高さを実際に保証しているのが、UCIのレースカテゴリ認定。このレースはアジアで唯一、トップカテゴリである「ワールドツアー」のすぐ下の「プロツアー」のワンデイレースとなっている。そのぶん成績によって与えられるUCIポイントも高く設定されており、そのため毎年必ず複数のワールドツアーチームが参戦。そして参戦する選手も、グランツールや準ずるワンデイレースでステージ勝利経験のある有力どころが来日するのだ。まさにコースも出場選手も、国内で開催されるロードレースのなかで最高峰なのである。
国内最高峰のメンバーを目の前で見られるクリテリウム
そして日曜日のロードレースに臨むトップレベルの選手たちを目の前で見られるのが、前日の土曜日に宇都宮市西口の市街地で開催されるクリテリウムだ。前哨戦、顔見せ的な一面もあるが年々平均スピードが上がっており、ワールドチームの本気が市街地、目の前で見られる唯一の機会と言っても過言ではないだろう。
サイクルジャパンでは、金曜日の開幕からSNSで随時情報をお伝えする予定だ。オリオン通りやロードレース会場の物販ブースのお得情報もできるだけ最速でお伝えするので、ぜひフォローをお願いします。