【ツール・ド・フランス2020】波乱の幕開けの影響色濃く 有力選手3人早くもツールを去る
昨日開幕した第107回ツール・ド・フランスでは、いきなりの降雨で落車が相次ぎ波乱の展開となったが、一夜明けその影響はさらに広がっていることが明らかになった。今日の第2ステージには、有力チームの3人が怪我によるリタイヤなどで出走しないことが発表された。
バーレーン・マクラーレンのバルスは落車で右大腿骨を骨折
昨日の第1ステージは、途中からの突然の降雨により路面状態が極めて悪くなり、至る所で複数回の落車が発生した。多くの選手が落車し、負傷した選手も複数見られており影響が心配されたが、懸念が現実化してしまった。今日の第2ステージには、バーレーン・マクラーレンのラファエル・バルス(スペイン)、ロット・スーダルのジョン・デゲンコルブ(ドイツ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー)が出走しない。
まずバルスは、昨日最後の発生となった残り3km付近の落車事故で動けなくなり救急車で搬送されており、検査で右大腿骨を骨折していたことが分かった。レース続行は当然不可能で即手術となり、リタイヤ。今後数日で帰国するという。
ロット・スーダルは大打撃、デゲンコルブとジルベールが同時に離脱
ロット・スーダルにはさらに衝撃だ。今回のチーム戦略の中で、ステージ優勝の担い手とされていた2人が同時にツールから撤退せざるを得ない事態にとなった。まずジルベールは昨日、落車に巻き込まれて膝付近を負傷したことを自覚しつつ、先頭からかなり遅れてなんとかゴールしたが、その後検査で膝蓋骨骨折が判明。数週間の安静が必要となりリタイヤが決定した。
デゲンコルブも落車に巻き込まれ膝などに擦過傷を負い、集団から取り残さて1人での走行を余儀なくされた。結果、ジルベールよりもさらに先頭から遅れてゴールし、残念ながらタイムアウトで除外となったようだ。
コロナ禍で2ヵ月遅れての開幕、さらに初日から落車頻発という波乱が続く今年のツールだが、本日のステージからはなんとか無事にコンペティションできる状況が訪れてほしいものだ。