目的地の方向と距離だけの指示で、自由にルートを楽しめるアプリ「U-ROUTE」正式公開
既存のナビアプリとは一線を画し、目的地の方向と距離だけを示しルート指示をしない「サイクルコンパスアプリ U-ROUTE(ユールート)」のiOS版が正式リリースされた。以下、プレスリリースより。
サイクルコンパスアプリ「U-ROUTE (ユールート) 」 とは?
「U-ROUTE」は、 自由なサイクリング体験を楽しめることをコンセプトに開発したサイクルコンパスアプリです。 一般的なナビのように「50メートル先を右折」「100メートル直進」などと指示することなく、 目的地の方向と距離だけを知らせます。 ユーザーは知らない路地裏や抜け道、 裏道などを思いのままに走り、 何度でも新鮮なサイクリング体験を楽しむことができます。
使い方
1.アプリを起動し、 目的地をタップします。
2.「目的地に設定」⇒「出発する」をタップします。
3.目的地までの方向と残りの距離が表示されるので、 コンパスの示す方向へ走り出してください。
編集部で試してみた印象
サイクルジャパンでは以前、ベータ版リリースの際にお知らせしており、今回もいちユーザーとしてダウンロードし使い勝手を試してみた。いい点としてはリリースにある通り、逐一「この道を左」「100m先を右」と指示されないところ。まったく土地勘がないところだとそうした細かな指示は必要かもしれないが、サイクリングのいいところは「景色を楽しみながら好きなところを走る」ことなので、その楽しみがスポイルされないのは非常によい点。特に3Dでのマップ表示は実用性も高いと感じた。
一方で、目的地を設定する際のユーザーインターフェイスには大いに改善の余地あり。何しろ建物名や地名など、付近の名称がほとんどヒットしない。結局グーグルマップなどでスポット名を検索し、そこに表示された住所をコピーして入力することになる。自前でデータベースを構築する必要があるので省力化されたのかもしれないが、この点は正直言ってかなり面倒だった。
これらの点を考慮すると、既存のナビアプリをリプレースするよりは、初めてではない目的地にまた向かうときに、違う道を走ってみたい、寄り道したいなどの際に使えるアプリかなという印象だ。別のケースで言えば、観光地でレンタルサイクルを利用するときにも使えそうだ。ガイドブックで行きたい場所を決めれば住所は分かるのでスムーズに目的地を入力できるし、初めての場所でも道に迷うことなく寄り道を楽しめるだろう。