【ツール・ド・フランス2019】第11ステージ、ユアンついに初勝利
2019年7月17日、最初の休息日後再開したツール・ド・フランスは、第11ステージを迎えた。ピレネー山脈へと向かうスプリンター向けの平坦なレイアウトで、きっちりと勝利を挙げるのは誰か。
ピレネーへ向かう「旅のステージ」
After a well-deserved rest day, the #TDF2019 takes the road to Toulouse, the "Pink City". https://t.co/tvpcOL4B8C
Après une journée de repos, le #TDF2019 reprend la route en direction de Toulouse, la ville rose célèbre pour sa violette. 💜 https://t.co/skd6BhAXwkpic.twitter.com/Qr180KXVFZ
— Tour de France™ (@LeTour) July 17, 2019
Stage 11 / Étape 11
🚩 Albi
🏁 Toulouse
⏰ 13:35 CET > 17:32 CET💚 Gaillac
⛰️ 1×3️⃣c, 1×4️⃣c#TDF2019pic.twitter.com/uDKUpnfmhO— Tour de France™ (@LeTour) July 17, 2019
最初の休息日開けの第11ステージは、中央山塊を無事越え、ピレネーへと向かう旅のステージ。序盤に緩やかな低級山岳を過ぎた後は、ほぼ真っ直ぐ南西方向、ピレネーに針路を定める。フィニッシュ地のトゥールーズ市街へ入っても特にトリッキーなレイアウトはなく、スプリンターのためのステージと言える。
The sprinters’ red carpet: the last kilometre of the stage through Toulouse.🔻🚀
La voie royale pour les sprinters : le derniers kilomètre de cette étape a Toulouse. 🔻🚀#TDF2019pic.twitter.com/diGDUQCK3W— Tour de France™ (@LeTour) July 17, 2019
スプリントに向け、静かに進む
🏁 19 KM
⏱️ The breakaway is now only 45" ahead of the peloton.
⏱️ L'échappée n'a plus que 45" d'avance sur le peloton.#TDF2019pic.twitter.com/QpzN8fuBfv— Tour de France™ (@LeTour) July 17, 2019
この日はそういったコースレイアウトということもあり、スタート直後に4人の逃げ集団が形成されても、すぐに容認された。この日のスタート地アルビが出身地のリリアン・カルメジャーヌ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)、アントニー・ペレス(フランス、コフィディス ソルシオンクレディ)、ステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス ソルシオンクレディ)、アイメ・デヘント(ベルギー、ワンティ・ゴベール)の4人が、道中のほとんどを逃げていく。メイン集団は彼らと3分以内の差を保ちながら、淡々と距離を進めていった。
最終スプリント、クレバーな追い出しで競り勝ったのは
基本的には穏やかな道中であったが、残り30km付近でメイン集団に数人規模の落車が発生。巻き込まれたのはナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)、リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)、マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト)、ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)、ニキ・テルプストラ(オランダ、トタル・ディレクトエネルジー)ら。キンタナ、ポート、ウッズは集団へ復帰できたが、チッコーネは戻れず大きくタイムを失い、テルプストラは負傷でリタイヤとなってしまった。
その後、逃げ集団は最終的に残り5km弱で吸収され、最終スプリントの争いに。第7ステージで勝利しているディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が、アシストのほぼ完璧なリードアウトを受けスプリントを開始して伸びる中、その後ろでチャンスをうかがっていたカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・ソウダル)がそれ以上の加速で捲り、2人がほぼ同時にゴールラインへ。わずか数cmの差で、ユアンがツール初勝利を達成した。これで彼はすべてのグランツールで勝利を挙げたこととなる。
なおこの日は途中の落車で遅れたチッコーネ以外は集団内でゴール。勝利を飾ったユアンと同タイム扱いだったため、各賞ジャージの顔ぶれは変わらなかった。