「自転車の安全利用 5つのチェックポイント」とは?自転車関連団体が発表
「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、交通事故の死亡事故が多いこの1月に安全に自転車を利用するためのガイダンスとして「5つのチェックポイント」を発表した。基本的な事項がほとんどだが、日没が早く視認性が損なわれる時間帯が多いこの時期、改めて確認したい内容だ。以下、プレスリリースより。
1月は死亡事故が多い季節!
日没時刻前後1時間の夕暮れ時は、例年、交通死亡事故が多く発生しています。特に冬季は日没が早く、1月は交通事故の死者数が多い月であることがわかっています(警察庁 道路の交通に関する統計/交通事故死者数)。周囲の視界が徐々に悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなるため、事故が多発します。昨今はコロナ禍により、通勤や宅配の自転車利用ニーズも増加しています。この時期に改めて気を付けたい自転車の安全利用について5つのポイントを紹介します。
1. 自転車利用時の服装をチェック
自転車通勤向けのファッションブランドが登場しています。軽快さはありながらルーズに見えないなど、走行時だけでなく、ビジネスでも町中でも快適に過ごすことができる服装がおすすめです。パンツやスカートの裾が巻き込まれないようにする、ヒールのないフラットで滑りにくい靴底のシューズを履く、ストレッチが効いていることなどをポイントに選びましょう。夕暮れ時には明るめの色もおすすめです。
【参考】自転車ファッションインブランド「Blintw(ブリンツゥ)」 https://globalwork.jp/blintw_2021fall/
2. 自転車通勤の会社規定をチェック
自転車活用推進法が制定され、2019年5月には事業者が自転車通勤や業務利用を拡大する支援策の一つとして、「自転車通勤導入に関する手引き」が策定されました。各企業によって導入内容、制度が異なるため、労働災害、通勤災害の認定や自転車通勤可能距離、ルールなどを事前に確認するようにしましょう。
【参考】自転車活用推進官民連携協議会 https://www.jitensha-kyogikai.jp/assets/pdf/jitensha_tsukin_manual.pdf
3. 駐輪場をチェック
会社で駐輪場を提供していない場合には、GoogleMapの機能を活用するほか、駐輪場シェアサービスの「みんちゅう」や、株式会社シマノが提供する全国の駐輪場検索ページなど、自転車駐輪場の調べ方も格段に増えています。駐輪場の予約が可能なサービスなど上手に利用しましょう。
【参考】駐輪場シェアサービス「みんちゅう」 https://www.min-chu.jp/
【参考】株式会社シマノ「全国の駐輪場検索」 https://bike.shimano.com/ja-jp/mindswitch/cycling/search/
4. 保険加入をチェック
自転車事故における被害者救済の観点から、条例により自転車損害賠償責任保険等への加入を義務化する動きが広がっています。自転車損害賠償責任保険等への加入義務化の条例改正は平成27年10月に初めて兵庫県で導入され、その後も多くの地方自治体で義務化や努力義務とする条例が制定されています。令和3年10月1日現在、34都道府県・2政令指定都市において、条例により自転車損害賠償責任保険等への加入を義務づける条例が制定されています。
【参考】国土交通省自転車損害賠償責任保険等への加入促進 https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/index.html
5. 車両の安全性をチェック
自転車は「車両」として安全に乗ることができなければなりません。安価に購入できる自転車の中には、フレームが折れる・ブレーキが利かない、電動アシスト自転車では法定を上回るアシスト比率などの不具合が出た例もあります。約90項目の検査や安全基準をクリアし、国が認めた安全マーク(BAAマーク)を目印に選ぶことが大切です。安全な自転車を取り扱い、販売前の整備点検・修理・メンテナンスを相談しやすい最寄りの自転車店を選ぶことも重要です。
【参考】BAAマーク: http://www.baa-bicycle.com/about/point/index.html