自転車事故の割合、全交通事故の中で過去最高の23.3%に 警察庁統計

ニュース

本サイトにはプロモーションが含まれています

 2022年の全交通事故件数に占める自転車関連事故の割合が過去最高の23.3%となったことが27日、警察庁のまとめで分かった。5月は自転車月間となっているが、同庁は11日から始まる全国交通安全運動でヘルメット着用をはじめとした交通ルールの順守を呼びかける方針だ。

増加傾向続く自転車関連事故、過去最多の割合に

 警察庁が発表した統計によると、自動車、二輪車、歩行者関連事故に比べ、全交通事故に占める自転車関連事故の割合の増加がここ数年続いており、22年は過去最高となった。一方、自動車は2.2%減、二輪車は0.4%増、歩行者は1.0%増で、大幅な変化はみられない。

今回発表された統計をつぶさに見ると、グラフで示すように「出会い頭」の事故が最も多く、事故で怪我した場所の割合においては頭部が全体の11%なのにもかかわらず死亡原因の半数以上となっており、致死率を比較するとやはりヘルメットを着用した場合のほうが、非着用のケースよりも2倍以上低くなっている。ヘルメットは努力義務かどうかにかかわらず、できるだけ着用すべきことが統計からもうかがえる。

自転車に乗る子どもの死傷数は5−6月に急増傾向

 

また同庁が出した別の統計では、2018~22年に自転車に乗って死傷した小中高校の児童生徒数を月別で分析した結果、1年間のうち4月から急増期に入り、6月が最も多いことも分かった。同庁の担当者は、通学で乗り始め、慣れた時期に運転がおろそかになっている可能性があるとしている。 11日から始まる交通安全運動で積極的な啓発を行うことで、こうした傾向に歯止めをかけたい意向だ。

こちらもどうぞ