完成車重量6.6kgの次世代オールロードへ!「Specialissima」全面刷新|Bianchi
「Bianchi(ビアンキ)」のオールロード「Specialissima(スペシャリッシマ)」の2024モデルが登場した。さらなる軽量化を果たし、ビアンキのハイエンドラインアップの一翼を担うにふさわしい進化を遂げている。以下、プレスリリースより紹介。
新型Specialissima
ビアンキのレーシング部門であるレパルトコルサが開発した新型Specialissima。完成車重量6.6kg* と超軽量でさらに登坂能力を高めたこの次世代オールラウンダーバイクは、エアロダイナミクスに優れたチューブ形状により平地でも下りでも高いパフォーマンスを発揮します。
すでに高い評価とレースでの実績を積み重ねているOltreファミリーとともに、新しいSpecialissimaにより「エアロ」「オールラウンダー」という2つの軸で構成されるビアンキのハイエンドロードレースラインナップが完成します。
*RC サイズ55のペダルレス完成車。誤差±5%
次世代オールラウンダー
レパルトコルサによるこの新型バイクは、次世代のオールラウンダーバイクへの道を開きます。旧型から進化した軽量性、そしてエアロダイナミクスは我々に課された”速く走ること”へ集約されていくのです。
妥協なきバイクづくり
これまで以上に高速化が進むサイクリング界。ビアンキはプロアスリートからのフィードバックに真摯に向き合いものづくりへ反映、超軽量で反応性に優れたレーシングマシンを開発しました。 激しい坂こそ、このバイクが最高のパフォーマンスを発揮する場所。登り坂でのパフォーマンスはダウンヒルでの効率性、操作性、そして平坦区間でいかにワット数を節約することができるかという能力によっても向上します。レパルトコルサはSpecialissimaのフレームとコンポーネントを、エアロダイナミクス効率を向上させる体系的アプローチにより再設計しました。
数字は語る – 真のオールラウンダーバイクへ
6.6kgという数字でハイエンドバイクのマーケットをリードする剛性対重量比を持つSpecialissima。この新型バイク開発プロジェクトの目標は「重量と反応性を損なうことなくエアロ性能を向上させ、急斜面以外でも競争力を発揮すること」にあります。
レーシング部門レパルトコルサのチームは勾配とパワーのパラメーターを変化させることでこのゴールを達成。急勾配でなくてもこのバイクのアドバンテージが発揮できるようチューニングを施しました。
以前のSpecialissimaがアドバンテージを提供するには8.8%の勾配が必要だったが、新型ではこの値を6%まで下げて設定。数字を見ると明らかで、旧型Specialissimaと比較すると、新型は傾斜6%、距離10kmの登り坂を200ワット出力で走行する体重60kgのアスリートに8.7秒のアドバンテージを提供することが分かります。 10kmの平地では、200ワット出力のアドバンテージは31.19秒に増加。トップレベルのクライマー(6%の登りで時速30kmに達することができるクライマー)にとって、新型Specialissimaは3.6ワットのパワーを節約することができることになります。
軽量クライミングバイクから、真のオールラウンダーバイクへ変貌を遂げました。
Oltre RCから得たインスピレーション
エアロダイナミクス効率を追求するにあたってエアロハイパーバイクであるOltre RCの開発からインスピレーションを得たことは当然の流れであり、Oltre同様にSpecialissimaはフォークを効率的にフレームに組み込み空気抵抗を低減。そしてD型シートポストもエアロダイナミクスに最適化された形状を踏襲しています。
最後の1gまで
6.6kgという軽量化を達成するには、各コンポーネントにおいても最適化を図らなければ不可能です。極細のバーティカル・ステーとホリゾンタル・ステーに加え、エアロダイナミクスを向上させるために余裕あるヘッドチューブを作ることで、重量と素材をバイクのリアからフロントへと再配分しています。 軽量化へのこだわりは、ディレイラーハンガーやシートチューブ一体型ロックシステムといった細部にまで及び、塗装においても細心の注意をはらった仕様となっています。
アスリートとバイクをひとつのシステムとして捉える
Oltreの開発アプローチ同様、新型Specialissimaにおいてもバイク単体ではなく、ライダーが乗った際にいかに高いパフォーマンスが可能になるかを念頭に、Specialissima RCではインテグレーテッドハンドルバーをはじめとする特別なコンポーネントが開発されました。
ハンドルバー:好みの長さから選べるフルカーボン製ハンドルバーの重量は、110×380mmでわずか330g。Acrosインターナルケーブルルーティング(ICR)に対応するハンドルバーは、リーチ73mm、ドロップ125mm、2°のフレアが特徴。Specialissima RCハンドルバーはProとCompとの互換性があります(ハンドルバー単体の入荷時期は未定)。
ホイールセット:Specialissima RCは32mm幅までのタイヤに対応する33mmハイトのチューブレスレディリムと高品質セラミテック・ハブを備えたビアンキ レパルトコルサ製ホイールを装備。ホイールセットの重量はわずか1,380g。トラディショナルスポークとストレートプルスポークを交互に使用することで、スピードと快適性の完璧なバランスを実現しています。フレーム、コンポーネント、ライダーがひとつの技術コンセプトに統合され、効率的なアスリート・マシン・システムを形成しています。
3グレード展開であらゆるアスリートからのニーズに対応
Specialissimaのイノベーティブなエンジニアリング・アプローチをより幅広いアスリートに提供することを目的に3つのグレードを作りました。最上位モデルのRCに加え、Specialissima ProとSpecialissima Compがラインアップされます。
Specialissima RC
RCは登り坂で最大限のパフォーマンスを発揮し、山岳以外でも最適な効率を求めるワールドツアー選手からの厳しい要求に応えるために設計されました。軽量でエアロダイナミクスに最適化されたフレームとコンポーネントは、登りの前後の平坦路とテクニカルな下り坂でも優れたパフォーマンスを発揮します。
Specialissima RCハンドルバー、Reparto Corse 33Rホイール、RC139サドルなど、ビアンキの高性能コンポーネントが採用されています。カラーバリエーションは1色で、最小限の塗装で軽量化を実現しました。
日本ではShimano DURA-ACE Di2 モデルを展開。定価は税込1,947,000円 (税抜1,770,000円)を予定しています。また、フレームセットは税込792,000円 (税抜720,000円)を予定。
Specialissima Pro
Specialissima Proはスピードへ情熱を燃やすハイレベルなライダーのために設計され、登りでも下りでも自分の限界を超えたいという願いをかなえるためのバイク。RCと同じエアロダイナミクスを追求したコックピットに、ビアンキ独自の振動除去テクノロジーであるカウンターヴェイルを搭載。
Specialissima Proは、Velomann PalladiumホイールとVelomann Mitora Hyper 139 mmサドルが搭載されています。カラーバリエーションは洗練された2つのマットカラー: カーボンブラックのアクセントを効かせたメタリックチェレステとカーボンブラックのアクセントを効かせたミスティックグレー。重量はサイズ55のペダルレス完成車7.0kg(誤差±5%)。
日本ではShimano ULTEGRA Di2 モデルを展開。定価は税込1,177,000円 (税抜1,070,000円)を予定しています。また、フレームセットは税込638,000円 (税抜580,000円)を予定。
Specialissima Comp
Compは次世代オールラウンダーの性能を体験し、将来的にコンポーネントをアップグレードするオプションが欲しい人のためのモデル。Specialissima CompはトップモデルRCのインテグレーテッドハンドルバーに対応しています。
CompはVelomann PalladiumホイールとMitora H1 139mmサドルを装備。アイコニックなチェレステとグラファイトの2カラー。どちらもグロッシー仕上げになります。重量はサイズ55のペダルレス完成車7.8kg(誤差±5%)。日本ではShimano 105 Di2 モデルを展開。定価は税込836,000円 (税抜760,000円)を予定しています。フレームセットの販売はありません。
デザイン&カラーリング
あふれるイタリアンクリエイティビティー
イタリアの熟練ペインターはSpecialissimaのフレームに引き込まれるようなグラデーションを施し軽やかさを表現しました。見る角度や光の加減でさまざまな色調を呼び起こすイリディセントカラーによって実現されています。
RCとProではカーボンを露出させた部分が質感と美観のコントラストを生み出し、独特な仕上げが軽さと空気感をさらに強調しています。パープルとグリーンの色調がビアンキを象徴するチェレステの現代的解釈であるメタリックチェレステを生み出しています。もちろんオリジナルCK16のチェレステも用意しています。
サイズ、展開開始時期
サイズ展開は47-50-53-55-57*。フレームサイズに応じて3種類の長さのエアロシートポストが付属します。商品出荷開始時期については未定です。
*日本では59サイズの展開なし。