2018年9月6日未明に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」は北海道各地に甚大な被害の爪痕を残し、現在も道内多数で停電が続くなど大きな影響を与えているが、その余波がスポーツイベントにも波及している。9月7日より道央で開催予定であった「第32回ツール・ド・北海道2018」が開催困難とされ、中止が発表された。
会場近辺は今も一部で停電と断水が続く
ツール・ド・北海道は今年で32回目を迎える、UCIアジアツアー(UCI2.2)の指定も受けている伝統のステージレース。すでに出場チーム全員が現地入りし準備を進めていたが、未明の地震により会場の旭川市周辺は停電と断水に見舞われてしまった。さらに主催者によれば、警察や地元自治体など関係各所から、災害復旧のために人員を割くことを優先するためレース運営への協力が難しい旨の説明を受けたため、開催困難と判断したという。過去にステージが中止になったことはあるが、レース全体の中止は大会史上初めて。なお、選手や出場チーム関係者に怪我人など被害は出ていない。
サッカー親善試合も中止
同様に、9月7日は札幌ドームでサッカー日本代表とチリ代表の国際親善試合が予定されていたが、6日夜になって中止が発表された。日本代表、チリ代表の選手全員に怪我人は出ていないが、両チームはそれぞれ大阪と韓国で次の親善試合の予定があり、地震によって交通手段が限られる中どのような移動手段を確保するのか心配されている。
今回の地震、または台風被害に遭われた皆様、心からお見舞い申し上げます。