UCIコンチネンタルチーム「愛三工業レーシングチーム」は2018年9月11日、2018年に加入した日本人選手に対し、活動停止及び2019年以降の契約を更新しないと発表した。
当該選手は、今年5月に堺市で行われた国際大会のドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示していたことが先日判明していた。薬物はレース前日までに使用したぜんそくの治療薬に含まれていたもので、後日「TUE(治療目的の特例措置)」を申請したが認められなかった。選手側は申請を認めるよう日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てたが、9月9日に棄却されていた。現段階で日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の判断は出ていないが、主治医が事前にTUE申請を行っていれば認められる薬物であることを知っていながら申請を怠っていたことが分かっている。
同チームはこの当該選手から聞き取りを行い、本人に対し活動停止及び2019年以降の契約は更新しないと通知した。「今後JADAアンチドーピング委員会のご協力をいただき、チーム内での教育体制を充実させ再発防止に努める」としている。