現ロード世界選手権王者のジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)が14日、自身のSNSアカウントで今夏開催予定の東京五輪の代表選考から辞退すると発表した。6月に妻の出産を控えていること、ツール・ド・フランス終了から五輪競技日までわずか6日しかないことなどを理由と伝えられているが、自身は世界選手権タイトル連覇に集中するとしている。
「世界選手権でフランスチームのジャージを着る」
東京五輪ロードレースの優勝候補のひとりが大会を回避することになった。14日、ロードレース世界選手権王者のアラフィリップが自身のInstagram、Facebookアカウントに投稿し「フランスチーム、所属チームと同意のうえ、東京五輪の選考対象ではないことを表明する」と発表した。
この投稿には言及されていないが、所属チームのドゥクーニンク・クイックステップ監督のパトリック・ルフェーブル氏によると、アラフィリップはこの6月に最初の子どもの誕生を控えているほか、ツール・ド・フランスに出場した場合、その最終日から東京五輪の競技日までわずか6日しか空いていないことが懸念点となったという。彼は現在スペインで合宿中だが、ツールに出場後はそのまま欧州に止まり、9月26日開催予定の世界選手権(開催地/ベルギー、ルーヴェン)に備えることになる。アラフィリップ自身も投稿の中で「次の世界選手権でフランスチームのジャージを着ることをとても誇りに思います」と表明している。