日本最大のステージレース(UCIアジアツアー2.1)である「NTN presents 2018 Tour of Japan」に参戦していた新城幸也選手(バーレーン・メリダ)が、第3ステージレース中の落車が原因でリタイヤすることになった。本人が現地で会見を開き報告した。
第3ステージで落車、左肩肩峰骨折と顔面裂傷を負う
新城選手は5月22日に開催された第3ステージ、いなべステージで落車。頭や背中を打って怪我を負ったものの完走していた。医師による診断は「左肩肩峰(けんぽう)骨折、左目の上下裂傷、上唇の裂傷、上半身の擦過傷」。本人によると見た目ほど痛みはなく、翌日の第4ステージには出場するつもりでいたが、左目付近の腫れがひかないこと、天候が雨であることを鑑みドクターストップがかかり、関係者と相談した結果、スタートしないと決断した。
「ツアー・オブ・ジャパンじゃなかったら、昨日の時点でリタイヤしていた」
会見では経緯とともに、新城選手が決断に至るまでかなり悩んだことが語られた。「もし、このレースがツアー・オブ・ジャパンじゃなかったら、昨日の時点でリタイヤしていました。しかし、この先のステージでも楽しみに待っていてくださる皆さんがいて、自分にもチームにも大きな優勝というチャンスがあるという思いから、ここまで悩みました」と告白。今後は治療に専念するがチームには帯同し、ツアー・オブ・ジャパン各会場でファンサービスを行うという。関係者によると、顔の怪我ということもあり写真撮影は遠慮いただきたいとしつつ、サイン、握手にはできる限り対応するという。