新家工業、完成車販売事業から撤退 リムとホイール製造は継続

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Araya Kk

2025年11月14日、鋼管メーカーの新家工業が完成車販売事業から12月31日をもって撤退すると発表した。国内シェアトップクラスのリムと、需要の手堅いホイール製造は継続する。

「ARAYA」ブランドはライセンス供与、外部企業製造販売で継続

日本の自転車メーカーの草分けのひとつが、大きな決断を発表した。同社のメイン事業は製造・建設資材メーカー向けの鋼管加工で、自転車販売事業は同社の売り上げ全体の1%にも満たないが、1903年に創業者が当時日本初の自転車用木製リムの開発に成功してから一貫して輪界に関わり続けていた。リム以外にも、自社ブランドの「ARAYA」、英国ブランド「Raleigh(ラレー)」のライセンス生産を事業展開し、こだわりのある完成車ラインアップは一部のファン、そして自転車販売店にも高い評価を受けていた。

リリースによると取扱中の「ARAYA」ブランドはファビタ(神奈川県横浜市)にライセンスを供与、同社が設計段階における品質・デザイン確認を行うかたちで継続される。同社がライセンスを受け企画・製造・販売を行っていた「Raleigh(ラレー)」ブランドは契約を更新せず、12月31日をもって撤退。国内代理店となっていた「POLYGON(ポリゴン)」についても取扱いを終了する。完成車以外のリム、ディスクホイール製造については、同社内で取扱部門を変更して今後も製造販売を続けるとしている。

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