イタリアのスポーツテクノロジーメーカー、「Favero ELECTRONICS」社のペダル型パワーメーター「Assioma(アシオマ)」の日本での販売が1月末から開始される。左右ぺアで重量わずか300g、最高グレード「DUO(デュオ)」でも税抜8万円というコストパフォーマンスで注目されそうだ。
ペダルそのままがパワーメーター、取り付ければすぐに使用可能に
Favero Electronics(ファベロエレクトロニク)社は30年以上にわたり、スポーツ電子機器のデザインから製造までを手掛けてきたイタリア企業。同社のプロダクトの中でも注目されているのが、サイクリング用に開発したペダル型パワーメーターの「Assioma(アシオマ)」だ。LOOK・ケオタイプのクリートペダルと一体化した構造で、使用するにはそのままペダルをリプレースすればいいだけとなっている。
商品構成は両側センサー搭載の「DUO(デュオ)」と左側のみ搭載の「UNO(ウノ)」の2種類だが、「UNO」から「DUO」相当にアップグレードできるキットも用意されており、目的と予算に合わせて選ぶことができる。
Assiomaの計測手法は、ペダリング中の平均的なパワーを計測する手法とは違い、瞬間的なパワーの角度と速さを割り出すIAV(Instantaneous Angular Velocity)テクノロジーに基づいており、パワーフェイズ、ライダーポジション、パワーバランスなどを高い精度で測定できるという。具体的には、ペダリングが不安定になりがちな上り坂でのスプリント、また楕円のチェーンリングを搭載したバイクなど、入力が不均衡になりがちな状態でも正確な数値を計測できるとする。また左右ペア重量がわずか303g(DUO)で、価格もUNOが51‚000円、DUOが80‚000円(ともに税抜)であることも大きな特徴だ。なおQファクターは54㎜(クランク接合面からペダル中心までの距離)は54㎜と、標準的な53㎜より1㎜ほど大きくなっている。
これまで一部のマニアックな層から話題になっていたAssioma。日本での販売状況はまだ不明だが、海外ではAssiomaは様々な補修パーツも別売で用意されておりメンテナンス性も高く、使い勝手も良いと非常に評価が高いパワーメーターだ。これまでのパワーメーターの「相場観」を破壊するAssiomaの日本上陸は、サイクリストに嬉しい悩みを提供してくれそうだ。