「CANYON(キャニオン)」から、グラベルバイクの最高峰である「Grail(グレイル)」の新モデルが発表された。すでにサポートするレーサーたちには供給されており、先週末開催されたUCIグラベル世界選手権女子エリートで優勝を飾っている。以下、プレスリリースより紹介。
あらゆる場面を走破する新型グレイル
トップレベルのグラベルレーサーも、たまに未舗装路を走るだけのライダーも。サイクリストの心を鷲掴みするような、驚きの速さ。それに加えて、テクニカルな局面では頼りになり、頑丈で、どんなライドやレースのシナリオにも対応できる適応力。第二世代となる新型グレイルは、刺激的とも言える自由自在さを備えたハンドリング、本物のエアロ性能、効率的なパワー伝達と反応性、そして疲労を抑える快適性を備えるフレーム、そして斬新なカスタマイズ機能よって、あらゆる種類のライドや地形において、ハイスピードで走破する喜びをあなたにもたらします。
新型グレイル(最大タイヤ幅42mm)は、速さ、そして用途ごとに機能を最適化するカスタマイズの新基準を打ち立てました。スピードと軽さを第一に追求する場合は、すべての装備を取り外してシンプルに。そこから補給食や携行品のためのストレージを追加したり、パンクやメカトラ対策のための装備をフレームに内装したり、長距離ライドのためのエアロバーを取り付けたり、およそグラベルと名の付くライドにおいてスピードを追求するためのあらゆる回答を、新型グレイルは備えているのです。
新型グレイルは3クラスのフレームグレードから構成されます。そのハイエンドは、キャロリン・シフをアンバウンド・グラベル200優勝に導いたCFR。アッパーミドルクラスとして、CFRと同じ機能特徴を備えるCF SLX。エントリーミドルクラスとしてコストパフォーマンスに優れるCF SLをラインナップします。
エアロダイナミクス
レース距離227km、獲得標高3,000mのアメリカのグラベルレース、SBT GRVLで2位入賞したキャニオンライダーのペトル・ヴァコック(チェコ)の平均速度は、38km/hでした。しかも、ロードレースと比較して集団の人数は小さく、単独走行となる時間も多くなります。つまり、ロードレースと同等もしくはそれ以上に空力が重要となるのが、グラベルレースです。そのため、前方投影面積が大きくなる初代グレイルの二階建てハンドルを新型グレイルでは採用せず、グラベルライド環境下での速さをあらゆる面から追求しました。
・軽量オールラウンドロードバイク、アルティメットを基にした、カムテール形状のフレーム、Dシェイプ形状のシートポスト
・Double Dropバーにより、二階建てハンドルより前方投影面積を削減
・コクピットのケーブルセミ内装による、クリーンなフロントエンド
・Aero LOADシステムによる、空力向上
・Aero エクステンションを装着し、TTポジションを可能に
・ライダーの前方投影面積を減らせる、プロ仕様の400mm幅コクピットを開発
結果として、新型グレイルは初代と比較して9.1ワット(45km/h)空力性能を向上。確実にライダーを優位に導きます。
高度にカスタマイズ可能なパッケージ
新型グレイルは高度にカスタマイズ可能なパフォーマンスグラベルバイクを目標とし、あらゆるニーズを網羅します。
LOAD FidLockクイックローダー
フレーム前三角にFidLockマグネットシステムでスピーディに脱着できるフレームバッグ、「LOAD FidLockクイックローダー」を装着すれば、空力をさらに1.5ワット向上できます。
LOADダウンチューブストレージ(CFR, CF SLXに搭載)
ダウンチューブに設けられたハッチ裏側には、CANYONミニツールを標準装備。別売のTopeak Micro Rocketポンプを装着可能。
LOADツールパック(CFR, CF SLXに搭載)
防水処理を施したLOADツールパックには、LOADツールスリーブ(どちらも標準装備)を収納可能。スマートにタイヤレバー、CO2カートリッジ、CO2インフレーター、TPUチューブ(いずれも別売)を収納できます。
LOADフォークスリーブ
重量増、そして振動吸収性能の低下を招くフロントフォークマウントを排除。代わりに、必要な時だけ取り付けできるスリーブ構造のマウントにより、ボトルやギアを片側最大3kgまで搭載できます。
トップチューブ・ダウンチューブのマウントポイント
グリズル同様、トップチューブバッグを直付けできるトップチューブマウント、3つ目のボトルケージを装着できるダウンチューブマウントを備えます。
DEFEND Fastフェンダー
悪天候のライドにおける快適性を劇的に向上させる、専用フェンダーをクリーンに装着可能。フェンダーを装着しても、最大タイヤ幅42mmは変わりません。
Double Dropバー
ダブルドロップと名付けられた新しいシルエットの一体型コクピット。グラベルでの振動吸収性能、そして長時間のライドでの快適性、ハイスピードでラフなライドを安定してコントロールするためのエルゴノミクスを備えています。
・トップ部を (上方から見て)-5°バックスウィープ
・トップ部からブラケットにかけて(前方から見て)なで肩形状
・ブラケットからバーエンドに(上方から見て)8°アウトスウィープ
・ドロップ部を(前方から見て)16°フレア
・フレームサイズにより、ステム長60-80mm、ハンドル幅420-460mmサイズ
・別売のCP0047 Gravel Cockpit PROはライダーの前方投影面積を減らせる400mm幅、より大きななで肩形状による+15mmドロップ
・新型グレイルの振動吸収性能を高めるフォークコラム径1 1/8″に合わせたコラムクランプ
Double Dropバーの3種のラインナップ
CP0039 <CFR, CF SLX標準装備> ギアグルーブ搭載
CP0034 <CF SL標準装備> ギアグルーブ非搭載
CP0047 Gravel Cockpit PRO 別売、ギアグルーブ搭載
Double Dropバーのギアグルーブ
革新的なギアグルーブには、GPSコンピュータやスマートフォンに加え、アイアンマン・トライアスロン世界選手権でNo.1シェアを誇るTTバイク、スピードマックスに搭載する高度に調整可能なエアロエクステンションを含む幅広いアクセサリーを装着できます。
振動吸収性能・エアロ・軽さ・パワー伝達・メンテナンス頻度低減のベストバランス
長距離ライドやオフロードでのライドにおいて、疲労を抑えるための振動吸収性能は重要です。しかし、エアロ、軽さ、パワー伝達・機械的構造を排除しメンテナンス頻度を低減させることもレースバイクとして必須の性能です。そのため新型グレイルのシートポストでは、アルティメットと同形状のDシェイプシートポストを採用。これによって初代グレイルのVCLS2.0リーフスプリング式シートポストから42gの軽量化を果たしながら、カーボン積層の変更により振動吸収性能を向上させています。
油断できないグラベルのコーナーでも、狙い通りのカービングターンを実現したジオメトリー設計
初代グレイルとグリズルは、エンデュランスロードバイクのエンデュレースを基礎としたジオメトリーを採用していました。新型グレイルでは新世代のグラベルレースバイクとして求められる安定感と自由自在のシャープなハンドリングを実現するために、まるで軽量オールラウンドロードバイクのアルティメットと、クロスカントリーMTBのエクシードを組み合わせたようなジオメトリーを新開発。
・初代グレイルから、ホイールベースを27mm延長
・初代グレイルからヘッド角を1°寝せた71.5°に設定(S-Lサイズ)
・トレイル値を69mmに設定(S-Lサイズ)
その乗り味は、ルーズな路面の高速カーブにおいても自信を持てる、ステアリングの中立性とバランスが特徴です。ピーター・ステティナは、それを「カービングターン」と表現します。カーブの大小を問わず一定したコーナリングを可能にし、そしてライダーの重心も前後でより均等にバランスされており、スリップしやすい路面での予測性が高まります。もし前輪または後輪が滑り始めた場合でも、それを制御し、グリップを取り戻すことがより簡単にできるのです。
CFR ー ネクストレベルのグラベルレースバイク
キャニオンはレースと名の付くすべてのグラベルイベントで、頂点を目指します。グレイル初となるハイエンドのグレイルCFR(キャニオン・ファクトリー・レーシングの略)は、これまでにキャニオンが製造した中で最速かつ最も効率的なグラベルバイクです。最高品質のカーボンを用いて精密な製造プロセスで精算されるCFRは、少ない材料でフレーム剛性を高めることにより、重量比剛性のベンチマークを実現しています。
グレイルCFRとグレイルCF SLXとの比較(Mサイズ平均重量)
・フレームセットで118gの軽量化(フレーム重量はCFR 855g, CF SLX 933g, CF SL 953g)
・BB剛性、ヘッドチューブ剛性を10%向上
・フォーク剛性を4.5%向上
これらの性能は、つい先日開催されたUCIグラベル世界選手権女子エリートでも、カシア・ニエウィアドマ(キャニオン//スラムレーシング、ポーランド代表)の優勝をもって証明されました。こうしたプロの活躍を称えて、このレースでも披露されたGRVL DZZL(グラベル・ダズル迷彩)デザインのアートワークを採用した世界限定70台のローンチエディション、グレイルCFR LTDを発売します。
新型グレイル ラインアップ
※重量はMサイズ完成車平均重量
グレイルCFR LTD(世界限定70台)<グラベルダズル> / SRAM Red AXS XPLR 1x12s / Quarq Spider Power Meter / 8.04kg / 1,260,000円※
グレイルCFR AXS <ヘールボップ> / SRAM Red AXS XPLR 1x12s / Quarq Spider Power Meter / 8.04kg / 1,009,000円※
グレイルCFR Di2 <マーズアタック> / Shimano GRX Di2 2x11s / 8.30kg / 879,000円※
グレイルCF SLX 8 AXS <サンドグレイン> / SRAM Force AXS XPLR 1x12s / 8.14kg / 669,000円※
グレイルCF SLX 8 Di2 <メタルグラインド> / Shimano GRX Di2 2x11s / 8.50kg / 629,000円※
グレイルCF SL 7 AXS <クイックサンド> / SRAM Rival AXS XPLR / 9.82kg / 439,000円※
グレイルCF SL 8 <ストーングラインド> / Shimano GRX 820 1x12s / 8.74kg / 379,000円※
グレイルCF SL 7 / Shimano GRX 610 2x12s / 9.22kg / 339,000円※
新型グレイルの試乗会、イベント出展での実車展示を開催
キャニオン東京テストセンターでの試乗モデルに、新型グレイルCFR、CF SLXが早くも登場。事前予約制で、エアロード、アルティメット、エンデュレースに加えて新型グラベルバイクにじっくり試乗いただけます。世界最速の走りを、存分にご体感ください。
【試乗会開催日】
2023年10月21(土)22(日)
【アクセス】
キャニオン東京テストセンター
〒192-0362 東京都八王子市松木51−7
京王相模原線京王堀之内駅から1km(徒歩12分)。多摩ニュータウン通り沿い。南多摩尾根幹線道路(尾根幹)ぐりーんうぉーく多摩の交差点から約2km。
自転車でお越しの場合:駐輪場をご用意しております。
自動車でお越しの場合:駐車場はございませんが、近隣のコインパーキングをご利用いただけます。
【参加費】
モデルにより¥1,500-、¥2,000-、¥2,500- / 回(1回の貸し出し枠は1時間単位で実走時間40分間になります) ・予約申込時にお支払いください。お支払方法はクレジットカード払いとなります。 ・予約の変更は事前決済のため承れませんので、一度キャンセルしてから新たにご予約をお願いします。 ・キャンセルは、予約確認メールから、ご予約時間の1時間前までにお客様にてお手続きをお願いします。 ・ご予約時間の1時間前までにキャンセルのお手続きが完了していない場合や、ご予約いただいた時間にご来場いただけない場合のご返金は致しかねますので、予めご了承ください。
【持ち物】
・オープンな試乗環境のため、現在有効な顔写真入り身分証明書(運転免許証・マイナンバーカード・日本国パスポート・在留カード+外国パスポートのいずれか)が必須です。受付時にICリーダーでチェックおよび、控として写真を撮影させていただきます。
ご利用可能な身分証明書は上記に限ります。
・健康保険証・学生証・社員証・各種資格証などは顔写真入りでもご利用いただけません。
・ご利用可能な身分証明書をご提示いただけない場合は、いかなる理由があってもご試乗いただくことはできません。
・ご利用可能な身分証明書をお持ちでない場合は、ご利用可能な身分証明書を所持している方(保護者)の同伴が必要です。
・ヘルメット(必須)
・グローブ(任意ですが安全のため推奨します)
・ペダル(ご自身のペダルをご持参ください)
※スニーカーで走られる方にはフラットペダルをご用意しております。
・シューズ(スニーカーでも可。サンダルは不可)
・ボトル(飲料水を入れてお持ちください)
・更衣室がありますので、お着替えいただけます。お荷物はお預かりいたしますが、貴重品につきましては、ご自身で管理をお願いいたします。
【注意】
・自転車保険へのご加入をお勧めいたします。
・ペダル以外のアクセサリーにつきましては取り付けの対応は致しかねますので予めご了承ください。
・試乗車には、ガーミンまたはワフーがご利用いただけるサイコンマウントを装着しております。
「乗る練習 赤字解消フェス」にも参加
キャニオンバイクを使用する乗る練習チームの「乗る練習 赤字解消フェス」に、キャニオンが出展。新型グレイルCFR 2XSサイズの実車展示と、パーツ・アクセサリー・試乗車のガレージセールを行います。
【開催日】
10/21(土)18:00-22:00
【アクセス】
📍+PLUS LOBBY 日本橋
東京都中央区日本橋横山町6-14