ここ数年低迷に喘いでいるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンジョンデータ)が、新城幸也も所属するバーレーン・メリダに移籍することが発表された。移籍を気に心機一転、素晴らしいスプリントの復活を期待したいところだ。
東京五輪出場へも意欲 「できることはなんでもする」
ツール・ド・フランスでこれまで歴代2位となるステージ30勝を含む、グランツール通算48勝を誇るマーク・カヴェンディッシュは、イギリスの自転車界だけでなく、世界におけるレジェンドスプリンターの1人。しかし近年はウイルス性の感染症や度重なる落車負傷に見舞われ、思うように結果を出せていない。勝利に関しては2018年2月のドバイツアー第3ステージ以来、1年半以上遠ざかっており、今年はついにツール・ド・フランスのメンバーから外れ、シーズン未勝利に終わった。このキャリア最大の危機を、所属チームの変更で乗り越えようとしたかたちだ。
移籍先となったバーレーン・メリダのプレスリリースで、カヴェンディッシュは「私にとってこのチームに加わることは夢だった。(チーム代表の)ロッド・エリングワースは昔から関係があり、私が選手だけでなく人間として成長するのを手助けしてくれた。成功すると確信しているし、(そのために)できることは何でもやるつもりだ」と、来シーズンの捲土重来、そして東京オリンピック出場への強い意欲を示した。