【サイクルモード2017】現地レポ#8-アイテム編その3(IoT特集)

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編集人のロバです。まったくもって申し訳ございません。前回レポートからかなり時間が経ってしまい「激遅レポート」になってしまいました…ロバっぽいな(苦笑)。いちおう他媒体ではあまり取り上げられてないようなものをレポートさせていただきますので、何卒お付き合いくださいませ。

サイクリングにもIoTがどんどんきてます

今年回ってみて感じたのは、他の分野と同様にテクノロジー、特にIoT的なデバイスやツールが多くなってきたということですね。海外ものも含めて面白いものを5つご紹介します。

BONX GRIP、満を持してサイクルモードに登場

BONXのブース
BONXのブース

スマホとBluetoothでつないだ本体をアプリで制御し、スマホからインターネット回線でアプリを通じて世界中の人たちと会話、連絡ができる「BONX Grip」。昨年12月の発売から注目されてはいましたが、今年に入って資金調達、企業との連携、グローバル展開のスタートなど、どんどん積極的な動きを見せています。そんな中でのサイクルモード初登場とあって、ブースは連日体験会目的の人たちで常に混雑していました。

イメージ(BONX提供)
イメージ(BONX提供)

友人とライドするとき、とくにある程度速度を出すロードバイクでのロングランなどでのコミュニケーションはなかなか難しいというのが、サイクリングのひとつの課題だと思いますが、このプロダクトはそれをスマートに解決してくれる手段だと改めて思いました。先月から全国のムラサキスポーツでの体験購入もできるようになっているとのことですので、ぜひ一度試してみていただけたらと思います。

盗難車対策をエコシステムに仕立てる「ペダルノート」

ペダルノートの新サービス「Seeker」
ペダルノートの新サービス「Seeker」。盗難車捜索で報酬をもらえる新しいサービスだ

自転車本体に取り付けるビーコンで位置を把握し、もし盗難された場合、アプリを通じて捜索を依頼することができるサービス「PedalNote」。登録時に盗難保険に加入しており、その原資で見つからなかった場合は本人にお見舞金、捜索に協力した場合や見つけた場合は協力者に、報酬金が支払われる仕組みとなっています。自転車が盗まれて発見/返却される確率は現在のところとても低いだけに、この仕組みはサービスイン時から各媒体で報道されていますね。

ブースを訪れてみると、サイクルモード出展にあわせてか、その協力者向けのアプリ「Seeker」の紹介もされていました。こちらの登録者が増えれば、いよいよ探して欲しい人と探す人をつなぐエコシステムが動き出します。

加速度センサー&いろいろ小技付きリアライト「Rayo」

ちょっと面白いライトが出ていました。Rayoです。韓国からの出展のようでしたが、日本語で対応してくださいました。内部に加速度センサーを内蔵し、ブレーキ時の速度変化を感知してライティングを制御したり、アプリを通じてグループライド時に光のパターンをシンクロしたり、盗難時にアラームを鳴らし続けたりなど、いろいろできるようです。

韓国より出典のRayo
韓国より出典のRayo

プロダクトは完成したばかりのようで、今月11月29日からKickstarterでプロジェクトを立ち上げるとのことでした。早期割引は40%だそうです。

ヘルメットにBluetoothヘッドセットをビルトイン!

SENAの「X1」シリーズ
SENAの「X1」シリーズ

「SENA」と聞いて、知っている方はなぜサイクルモード?と思われるかもしれません。Bluetooth機器を始めとした無線通信機器を取り扱うこの会社。実はバイクツーリング用のbluetoothヘッドセットなども販売していまして、モビリティ関係にも以前から意欲を見せていました。今回見かけた写真の「X1」は、大胆にもヘルメットとそのヘッドセットを完全に一体化させたもの。Bluetoothヘッドセット扱いですから、スマホとペアリングすればスマホから音楽やラジオ、Googleマップのナビ音声などもシームレスに聞こえます。詳しいスペックは商品説明ページをご覧いただくとしまして、実際に見た感想としてはヘルメットそのもののデザインも洗練されていて、傍にあるボタン群のデザインもまったく違和感なく統合されているなという印象でした。まだ通信の認証試験中で発売価格・時期とも未定のようでしたが、来年の早い段階で発売されるでしょう。

HDドライブレコーダー+サイクルコンピュータ

開催初日のプレゼント付きイベントで話題になっていた「X5 Evo」を見せてもらいました。HDのビデオカメラとGPSサイクルコンピュータが合体した、一粒で二度おいしいプロダクトです。サイコンをもともとつける人には、荷物が少なくなるので嬉しいですね。

Acerの「X5 Evo」
Acerの「X5 Evo」

こちらの写真だと見えていませんが、製品上部にレンズが設置されています。HDで撮りっぱなしは1時間までとのことでしたので、ライド全体を旅行の記録として撮るよりは、ドライブレコーダーという感覚のほうが正しいかもしれません。とはいうものの、競合製品のサイクリング用ドライブカメラと同じように、自動録画、タイムラプス録画など機能は充実しています。操作性もこの製品前面下のボタン2つを使えれば不自由ないUIにしてありました。

ちょっと長くなったので、アイテム編はもうひとつ、続編の別記事にしたいと思います。

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