【サイクルモード2019】会場レポート(1):美しすぎるバイクを堪能する

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日本最大級のサイクルイベント「サイクルモードインターナショナル2019」が2019年11月2日−4日の3日間、幕張メッセで開催されている。サイクルジャパンでは、スペシャルリポーターの「ずん」さんと一緒にレポートしているが、第二弾は、写真を中心に気になったブースをご紹介する。

個性的なバイクが目白押し!「ハンドメイドバイクコレクション」など

毎年恒例となっているのが、国内ビルダーを中心にカスタムメイドモデルを展示する「ハンドメイドバイクコレクション」。なかなか実物を見る機会が少ないだけに、一堂に会したこの展示は貴重だ。

国内ビルダーと言えば、外せないのは2代目の今野真一氏が率いる今野製作所「CHERUBIM」。今年も自慢のバイクを複数展示していたが、その中でも今年注目なのは、イタリアのチューブメーカー、コロンブスの創業100周年記念チューブ「CENTO」を使用する特注モデル「CENTO-RACER」だ。クロモリの中でもオムニクロムを採用したチューブは、融解温度が1300℃を超える超高剛性ともいえる最新素材。現在、年内限定(つまりあと2ヶ月)、500セット限定でこのチューブを使った特注モデルの受注を受け付けている。サイクルモードでは、この機会に合わせたデモモデルを急遽制作/展示し、今野氏自身がブースに立って来場者の質問に答えている。完成イメージを目の前にしながらビルダー自身と話せる貴重な機会なので、お越しの際はぜひ立ち寄って欲しい。

その他、ハンドメイドバイクコレクション内ではこんなバイクも。
他のブースで見られた美しいモデルをご紹介したい。
キャニオンブースでは、 2017年・2018年とアイアンマン世界選手権を連覇したパトリック・ランゲのモデルを展示。空力理論の結集といった様式美に、目を留めずにはいられない佇まいだ。ちなみにこのブースでは、サイクルフォトグラファーの辻啓氏撮影のフォトカレンダーを販売中で、購買者は本人にサインをその場でしてもらえる特典がある(よく見るとこの写真の一番奥に映っています)。

物販ブース出展の千葉県佐倉市のサイクルショップ「TERRY’S CYCLE」で見られる、ビアンキのアルカンシエル仕様のレアモデル。ボトルケージ、ボトルも非常に貴重なアイテムだ。

国内最強のアマチュアヒルクライマー、森本誠氏を長年サポートしているYONEX。今年も最新モデルや、国内最軽量フレームなどを展示している。YONEXといえばテニスのイメージも強いが、同じくサポートしている大坂なおみ選手のラケットも展示されていた。

e-BIKE展示が物量ともにさらに豊かに

今年の大きな展示テーマのひとつであるe-BIKE。昨年に引き続き、会場全体のほぼ1/3が、国内・海外のe-BIKEで占められた。国内未発売のものもあるが、今後のトレンドが見える展示だった。

そのブースの多くを占めたのは、ヨーロッパ市場で使用率No1電動アシストユニット、中国企業のBAFANG(バーファン)のシステムを搭載した各メーカーのモデル。こちらはCANOVERの電動アシスト付きミニベロ「FR-Z1」だが、電動アシストの強みを活かした、こうしたアクセサリーを付けた展示も。子育て世代のママにも嬉しい、スタイリッシュな自転車が今後もさらに増えていきそうだ。

もうひとつ、非常にトレンドを掴んでいると感じられたのが、来年発売予定のこの「Ripples!」。正確に言うとどうもe-BIKEではなく、電動アシスト自転車と、ペダルを踏まなくてもよい電動バイクの2つのモードで乗れるハイブリッドなモデルのようだ。原動機付自転車としてのナンバープレートを取り付ける部品をはじめ、公道走行に必要な部品も備えており、かつハンドルやサドル部分は折りたたむか収納できるようになっている。例えば目的地までは車で出かけ、着いたらこのバイクに乗ってサイクリングロードを走るという使い方ができる。アウトドアの行動範囲を広げてくれそうだ。

e-BIKE関連ブースの中で、既発表モデルではあるものの注目を浴びていたのがこのデローザのe-BIKEだ(日本未発売)。ケーブル内蔵、バッテリー等含め総重量12.8kgとのことで、もし本格的に市場投入されれば大きな話題となるだろう。

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