今週末の4月-3日と東京ビッグサイトで開催された「CYCLEMODE TOKYO 2022」。多くの来場者が試乗や展示を楽しみ、限定セールなどやノベルティでサイクリングシーズンの到来を実感したことだろう。サイクルジャパンは、多くの展示の中から注目のものをピックアップして紹介する。
今年も展示には長蛇の列、試乗機会の少ないブランドも登場
サイクルモードといえば「試乗」。今年もe-Bikeを含め多くのバイク、あまり市場機会のないバイクも登場していたとあって、どこのブース受付も長蛇の列だった。会場を見回った限りでは「CANYON(キャニオン)」「SPECIALIZED(スペシャライズド)」「SHIMANO(シマノ)」あたりが王道の人気だったが、レアな機会という意味で「BOMA(ボーマ)」「ORBEA(オルベア)」なども人気だったようだ。
CHERUBIM(ケルビム)渾身のフラッグシップフレームは美しかった
受注限定20台のフラッグシップフレーム「Racer」の新モデルを発表し、展示していたのはCHERUBIM(ケルビム)。日本屈指のフレームビルダーが提示したのは、スチームフレームとしてできる速さの限界を目指した設計だ。ディスクブレーキ関連も含めた完全ワイヤー内装、メインチューブを高剛性大口径とすることで、チェーンステーをほぼ水平にすることに成功している。仕上げも美しく、スタイルとしてスチールフレームにこだわりたい方だけでなく、速さを求めるサイクリストにもアピールする逸品だ。
北イタリア発、バイクメーカーが提案するe-Bike
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e-Bike関連ブースのなかで、デザインで際立っていたのはこの「FANTIC(ファンティック)」というメーカー。モーターサイクルメーカーとしては老舗ともいえる北イタリアのメーカーだ。今回展示していたのはその技術を投入したe-Bike「ISSIMO URBAN CONNECT」。バイク然としたデザインながら、フレームデザインはスタイリッシュ。専用アプリで手持ちのスマホをサイクルコンピュータとして使えるほか、カラーバリエーション豊富なオプションの化粧パネルも用意されており、自転車専業メーカーとは少し違う視点の提案が印象的だった。
12年ぶりに出店のRapha、発表予定の新ウェアを先行表示
サイクリストにはおなじみであり、また憧れのブランドである「Rapha(ラファ)」。今回12年ぶりの出展ということで話題となったが、ブース内ではまだリリースされていない新ウェアを展示していた。撮影の許可をいただいたので紹介する。
6月発表予定 予価:¥51,000-.
レースでのパフォーマンスを追求し、ラファの先端テクノロジーを詰め込んだハイパフォーマンスビブショーツ。適材適所にパネルを構成し、シームレス、軽量、速乾性、伸縮性のある織り生地ですべてが最適化されたコンプレッションが特徴。
Trail Fast & Light Shorts(Mens & Womens)
5月発表予定 予価:¥15,000-.
ハイスピードで山を駆けるトレイルライドに求められる動きやすさ。軽さと耐久性を両立させた高バランスが特徴の快適なショーツ。修理キットも付属。
5月発表予定 予価:¥33,000-.
クリテリウムの高速走行で1秒を削るためにデザインされた、軽量でエアロダイナミックなジャージ。
ProTeam Lace Up Shoes(Mens & Womens)
8月発表予定 予価:¥42,500-.
パワーウィーブ素材(織生地)を使用し、足にフィットするマテリアル。Speed Lace Closure Systemの採用でクリックにホールドし、より軽量に仕上がったレースシューズ。
こんな場面も‥
今年の展示車、各社の展示内容ともに、例年よりe-Bikeが当たり前のように増えてきた印象だったが、今年らしい?場面としてこんなシーンがあった。
昨年クラウドファンディングで驚異的な売上を達成し話題となっている、チェーンレス電動アシスト自転車「HONBIKE」のブースで、突然の人だかり。そして別の分野の展示会場であるかのように、男性の「カメラ小僧」的な人たちがカメラを構え‥
捉えていたのは、コンパニオンの女性らがポーズを決める姿。どうもフォトセッションが開かれていたようだ。このご時世になかなかなイベントだと感じたが、やはりインパクトは一番だった。なおHONBIKEは昨年クラウドファンディングの成功後、フレームカラーを多色展開する新モデルを発表。今年も積極的な拡販を行なっていくようだ。