日本におけるサイクリングの聖地のひとつ、しまなみ海道の高速道路の一部を走ることのできるイベント「サイクリングしまなみ」が、2020年10月25日に開催される。距離別で5つ用意されたコースすべて高速道路を走るプロファイルとなっており、風光明媚で知られるしまなみ海道の景色をもっとも楽しめるイベントだ。
最短40km、最長は往復140km e-BIKEによるガイドツアーも
「サイクリングしまなみ」は2014年に初開催され、その後2年ごとに開催されている。現在の第二東名道路の開通前に一度サイクリングイベントが開催されたことはあるが、現役の高速道路を走ることができるサイクリング大会はこのイベントのみとなっている。
コースは走力に合わせ、約40kmから約140kmまでの5コースが設定された。最長は今治から尾道までを往復する「COMPLETE SHIMANAMI 140」。尾道から今治、または今治から尾道を片道縦断する「IMABARI 70」「ONOMICHI 70」、今治から北上しゆめしま街道を巡る「YUMESHIMA 70」、今治から大島までを往復する「OSHIMA 40」と、多彩なコース設定だ。「OSHIMA 40」では、e-BIKE(電動アシストスポーツ自転車)によるガイドツアー枠や、タンデム車でのエントリーも可で、初心者や家族、走力の違うグループでの参加も可能になっている。
大会のもうひとつの特徴として、走力を想定した時間制限が設けられていることがあげられる。例えば「COMPLETE SHIMANAMI 140」は、船による移動時間を含めてトータル9時間以内での走破を求められる。ざっくりとした計算で平均時速16kmで走らなければならないということだ。これにはもちろん、高速道路以外の一般道における信号停止待ち、休憩時間なども含まれるから、ブルベやセンチュリーライドに慣れたサイクリストにちょうどいい時間ということになる。
また「IMABARI 70」では、スタート地の向島運動公園から、高速道路走行区間終了となる大三島ICまでの約33kmを1時間45分で走行しなければならない。なおスタート時間は当日6:30からだが一斉スタートではなく、35名ごと、1分ごとの時間差スタートとなっており、しかも途中の生口島南ICを午前8:45までに通過できなければそこで高速道路を降り、一般道で大三島を目指すことになる。このコースがもっとも走力を求められることとなるが、スタート形式から考えると、加えて早いエントリーの方がよりコースを楽しめる、ということになる(定員は1,000名)。
ふるさと納税の返礼品でエントリーも可能
エントリーは優先出走権と地元特産品がセットになった「プレミアムエントリー枠」と、ふるさと納税の返礼品として出走枠を提供する「ふるさと納税枠」が2020年4月13日より先着順で募集を受け付ける。その後、4月20日より一般エントリーを受け付けるが、こちらは抽選となる。一般エントリーについては、個人または5人までのグループ単位での申込みが可能だ。
外部リンク:サイクリングしまなみ2020公式サイト