電動自転車サブスク「NORUDE」のサイクループ、シリーズAラウンドで約3億円資金調達 事業拡大加速へ
電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「ノルーデ」を手がけるサイクループ(兵庫県伊丹市)は、シリーズAラウンドで第三者割当増資ならびに金融機関融資他により総額3億円超の資金調達を実施したと発表した。低額な月額費用で最新の車体に乗れるとあって申込が殺到しており、資金調達で受注残解消を目指し、さらなる事業拡大を視野に入れる。
関西圏、首都圏でサービス展開 ニーズ捉え申し込み殺到
サイクループが事業展開する「ノルーデ」は、一般向けには月額1,990円から、デリバリー向けには月額4,480円から、電動アシスト自転車の最新モデルをレンタルできるサービス。2020年3月よりサービスを展開しているが、同社によると「昨年末より毎月数百件の申し込み」があり、関西圏、首都圏ともに現在、申込しても納期待ちが発生している。コロナ禍が自転車産業全体の生産遅れを引き起こしている影響もあるが、圧倒的な需要に供給が追いついていない状況だ。
同社は今回の資金調達と同時に、さらに日本アジア投資(東京都)とも事業提携した。今後は両者が共同事業として、車体調達は日本アジア投資が担い、サブスクの運営をサイクループが引き続き担う。今後も事業拡大が見込める中、それに伴う資金リスクを分散しながら、柔軟に事業拡大させるスキームだという。鉄道業界でみられるような、設備は自治体が所有し鉄道事業運営を鉄道会社が担う「上下分離」方式を参考にしたとみられる。
両社は今回の発表にあたり「両社が強みとする領域に集中することで、事業の成長スピードを早めるとともに、一般/法人のお客様に安心してご利用いただける整備品質を維持できる体制を確立してまいります」をコメントを発表している。