コロナ禍の影響で中止となったジャパンカップサイクルロードレースの代替として「デジタルジャパンカップサイクルロードレースうつのみや」が16日初開催され、コナー・ブラウン(NTTプロサイクリング/ニュージーランド)が優勝した。2位には大前翔(愛三工業レーシングチーム)が入った。
2位ほか、多くの日本人選手がトップ10に入る
本日開催された「デジタルジャパンカップサイクルロードレースうつのみや」は、コロナ禍で中止となったジャパンカップサイクルロードレースの代替大会として、バーチャルサイクリングサービス「ROUVY」上に本番さながらのコースを設定、開催されたバーチャルレースだ。ワールドチーム3チームを含む14チームに、スペシャルライダーとしてアルベルト・コンタドール氏も加えた総勢37人で、宇都宮森林公園の実際のコースを撮影した周回コースを3周するかたちで開催された。
バーチャルレースの場合は実際のレースと違い風の影響がなく、最初から最後まで高出力を出し続けなければならないため、選手の消耗が激しくなる。そのため、今年多く開催されたレースはいずれも1時間程度で終了するようにオーガナイズされており、今回も3周回という短いコースとなった。
スタート直後からパワーを見せつけたのは、NTTプロサイクリングのコナー・ブラウン。エリートチームではなくU-23の選手だが、終始パワーレシオ5倍前後の高出力を出し続け独走。その後ろに10人前後の日本人選手を中心とした後続集団が形成され(もちろんバーチャル上であり、集団による効果はない)、追走するが差は縮まることはなく、ほぼ「ポール・トゥ・ウィン」のかたちで勝利。ワールドチーム期待の若手の片鱗を見せつけた。
2位には、スタート直後から同じようにコンスタントに出力を維持していた大前翔(愛三工業レーシングチーム)。フィニッシュ直前、EFプロサイクリングのモレノ・ホフラント(オランダ)が驚異的な出力で猛追、画面上でもまさに「後ろから襲いかかる」ような勢いで大前に迫るが、なんとか逃げ切った。そのほかの結果は以下の通り。