コロナ禍のため中止となった今年のジャパンカップサイクルロードレースの代替として、10月17日に開催される「デジタルジャパンカップサイクルロードレースうつのみや」に、アルベルト・コンタドール氏、岡篤志、中根英登両選手(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)、ロード日本チャンピオンの入部正太朗選手(NTTプロサイクリング)の参戦が決定した。
コンタドール氏、「最後のレース」となったジャパンカップに再び登場
グランツールの総合優勝7回という輝かしい戦歴を誇るレジェント、アルベルト・コンタドール氏。そのアグレッシブな走りだけでなく、穏やかで暖かい人柄に世界中のファンが今も魅了されている。2017年8月のブエルタ・ア・エスパーニャを最後に一線を退いたが、その後開催された同年のジャパンカップクリテリウムに、日本のファンへ顔見せするため初来日、初出場。当日はあいにくの雨模様となったが、彼の日本で最初で最後の激走を目に焼き付けようと約4万8000人の観衆が集まったことは記憶に新しい。
日本には縁を感じているようで、その後和歌山でのサイクリング振興に協力するため再来日するなど、積極的に日本とコンタクトを取り続けてくれている。現役引退後数年経っているが、今年コロナ禍で一時流行した「エべレスティング(エベレストと同じ獲得標高8848mをいかに速く達成するか競うこと)」に挑戦し7時間27分20秒の最速記録を樹立するなど、その脚力はまったく衰えていない。バーチャルサイクリングとはなるが、同じく出場する現役選手とどのような戦いを繰り広げるか、今年開催された他のバーチャル大会にもなかった今回だけの見所だけに、非常に楽しみだ。
また、その現役選手としては、現在海外でトップレベルのレースに出場し続けている岡篤志、中根英登両選手(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)、2019年日本選手権ロードレース王者の入部正太朗選手(NTTプロサイクリング)の参戦も決定。内外のトップレベルの有名選手たちが揃うことになり、デジタルジャパンカップはリアルの大会と同様に盛り上がりそうだ。参戦決定にあたり、岡、中根両選手はビデオメッセージを公開した。
「デジタルジャパンカップサイクルロードレースうつのみや」は、2020年10月17日18時よりメインレースを開催。レースの模様はYouTubeのジャパンカップ公式チャンネル、Jsports公式チャンネルでも生配信される。