デュムランが活動休止を発表 復帰時期決めず、自身を見つめ直すと語る

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ジロ・デ・イタリア覇者であり、タイムトライアル元世界王者でもあるトム・デュムラン(オランダ/ユンボ・ヴィズマ)がシーズンイン直前に、当面の間活動を休止すると発表した。彼自身がチームのWebサイトに掲載された動画で説明した理由によると、長い間プレッシャーを感じ続けており、プロサイクリストとしてのキャリアに疑問を感じてしまったという。休止期間は不明だ。

「100kgの荷物を降ろしたような気分」

現地時間23日にチームのWebサイトで、異例の発表がなされた。2017年ジロ・デ・イタリア総合優勝、同年の世界選手権タイムトライアルも制しているチームの主要メンバーでありトップライダーのトム・デュムランが、当面の間活動を休止すると発表したのだ。Webサイトではデュムラン自身とチームのゼーマン代表がそれぞれ心境を語る動画がアップされた。その中でデュムランは、休止の理由を率直に以下のように語っている。

「ここ1年くらい、プロサイクリスト『トム・デュムラン』であることにプレッシャーを感じ続けていて、ここ数ヵ月はこの生き方でいいのかと自問自答していた。次のシーズンに向けてのトレーニングはもちろん続けていたが答えが出ず、自分は本当にサイクリストでい続けたいのか、本当は何をしたいんだ?と思ってしまったんだ。本当にツールに勝ちたいならこの気持ちを横に置いて努力できるはずだが自分はそうはできず、これではいけない、(他の選手に対し)恥ずかしいと思い、少し時間を置くことにした」

チームに話したのは昨日(おそらく22日)で、チームの理解に感謝しており「100kgのバックパックを背中から降ろしたような気分だ」と、まさに肩の荷を降ろせた安堵の表情でインタビューに答えている。

復帰時期について、彼自身はこのインタビューの中で「2ヵ月後に戻ってきた時、きっとリフレッシュできているだろう」と語っているがこれは決まったことではないようだ。チームの発表では当面の間となっており、同じくインタビューに答えているチームのゼーマン代表も「決めていない」と、彼の自主性に任せる意向を示している。

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