練習中にバスに激突し、大ケガを負って入院治療を受けていたエガン・ベルナル(コロンビア/イネオス・グレナディアーズ)が6日(現地時間)、自身のSNSから新たにメッセージを発信、退院したことを報告した。今後はリハビリに専念する。
「生まれ変わった気分だ」と現地メディアにコメント
ベルナルは6日、自身のInstagramアカウントで新たな写真を掲載した。添えられたコメントが「耐えた!生まれ変わって幸せだ」との短いため詳細は不明だが、退院後に自宅で家族と撮影したものとみられる。現地の報道では、退院時に地元メディアに短時間対応。懸命に治療に取り組んでくれたサバナ大学病院のスタッフに「出会えて幸運だった。セカンドチャンスを与えてくれて感謝したい。彼らの助けがなければ違った経過になっていただろう」と深い謝意を示し「生まれ変わった気分だ」と語ったという。
また、ケガの状況についてより詳しい内容も伝わってきている。肋骨11本、大腿骨と膝蓋(しつがい)骨を含む20箇所を骨折。気胸は両方の肺に起きていたという。医療スタッフは順次5度にわたる手術を行い、現在「合併症はなく、すべての怪我は安定しており回復の過程にある」と見解を発表、事故前の状態への完全な回復の可能性も示している。ただリハビリに必要な期間については明かしていない。
今後ベルナルは故郷でリハビリに専念し、競技生活復帰を目指すことになる。ケガの深刻さから考えれば、復帰に長期間かかることは確実だ。本人も「長いリハビリを乗り越え、いつか恩返しをしたい」と語り意欲を示している。所属チームのイネオス・グレナディアーズも、Twitterアカウントでベルナルが医療スタッフと撮った退院時 の写真を添え「エガンは長いリハビリの旅に出る。我々は彼をその全てのステップでサポートしていく」と表明した。