1万人対象ウェブアンケート「サイクリスト国勢調査 2021」調査結果を公開|ルーツ・スポーツ・ジャパン

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全国でサイクルツーリズム事業を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが実施していた「サイクリスト国勢調査 2021」の調査結果の概要を発表した。以下、ニュースリリースより紹介。

今回はコロナ禍による市場、サイクリストへの影響などを分析

「サイクリスト国勢調査」は、国内でサイクリングを楽しむ「サイクリスト」の行動実態把握を目的としたもので、2018 年に続き2回目の実施となる。今回は主に、2020年以降の新型コロナウイルスによるコロナ禍を受け、国内のサイクルツーリズム市場にどんな影響があったのか、人々のマインドや行動実態がどのように変化したのか、また新型コロナウイルス収束後の行動意欲などを、定量的なデータ分析から明らかにしています。

「新しい生活様式」の中で、どのような自転車の楽しみ方(コンテンツ)が求められるようになったかを把握することで、各地域でのサイクルツーリズムの推進・実行に活かしていきます。結果については広く一般に公開し、地方自治体や地域の観光振興・スポーツ振興団体等が、今後サイクリスト誘客に取り組む際に活用することを想定しています。

サイクリスト国勢調査2021の調査結果サマリ

・直近1年以内でのサイクルツーリズム経験者は18.2%。人数としては、約1,382万人。(前回比-2.1%/約-199万人)。

・サイクルツーリズムの国内マーケットは、推計値のため誤差はあるが、全体として年間約1,315億円である。(前回比+59億円)。
*1年以内の経験人数は減少しているが、消費総額は増加している。

・サイクルツーリズムで地域を訪れる際の予算は、1回あたり平均約3.7万円/人(前回比 約+0.6万円)。前回と比較すると、「宿泊施設」以外は予算額が上昇。
*宿泊できない分、他の消費に回している可能性が考えられる。

・走った地域について、76%が「その地域をまた自転車で走りに来たい」と思っている。75%が「この地域のことを友人にお薦めしたい」、72%が「自転車以外でまた観光しに来たい」と思っている。

・前回より「老後をここで暮らしたい」「この地域にセカンドハウスが欲しい」という意向が上昇している。

・サイクリストのセグメンテーション分析では、「日常の移動手段層」が減少し、それ以外のセグメントは微増している。特に「サイクリングイベント層」の増加が顕著(設問を「スタンプラリー等の期間型イベントを含む」とした影響もある)。
*元々移動手段として利用していた層が、アウトドアアクティビティなど別の用途での自転車利用に流れている可能性も考えられる。

・コロナの影響で、ライトユーザー層のツーリズム行動に明暗が分かれたと考えられる。ツーリズム行動を控える人がいる一方、アクティべ―トされた人もいる。

・市場構成比率の高いライトユーザーの中で、積極的にサイクリングを嗜好する人がツーリズム消費額を増やしたことで市場を牽引したといえる。

・コロナ後の自転車利用意向は高いが、移動手段・健康目的が多い。レジャー用途としての意向も30%を越え、特に若年層では40%を越える。いかに、自転車を「余暇のツール」として提案していくかがポイント。

・直近1年以内にサイクルツーリズムを経験している人は、2018年よりも地域での体験の幅が広くなっている。コロナ後からサイクリングを開始した人は、「アクティビティ」や「地元ガイドによる観光」を多く行っている。

・1人での参加は減少しており、配偶者や子ども、父母といったファミリーでの参加が特に増えている。外出機会が減ったことによりアウトドアのアクティビティを求めて旅行・レジャーの手段としてやツーリングの用途で開始している。

・ただし「サイクリングイベント」「ツーリング」共に2割程度は行動を控えている。特に「サイクリングイベント層」「レース層」はイベント参加を控えている割合が高い。

調査結果「完全版」のデータダウンロードについて

サイクリスト国勢調査2021の「調査結果レポート完全版」には、

・コロナ禍前後におけるサイクルツーリズム市場やサイクリストの行動様式の変化
・都市圏及び非都市圏のエリア別分析
・自転車の開始時期における行動様式の比較

などを掲載しております。下記のサマリー公開ページに設置してある申し込みフォームで申請いただくと、ダウンロードが可能になります。

外部リンク:「サイクリスト国勢調査2021」調査結果サマリ掲載ページ(ルーツ・スポーツ・ジャパン)

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