自転車女子ロードレースの現日本王者で、来年開催予定の東京オリンピック代表も内定している與那嶺恵理選手(アレ・BTCリュブリャナ)が移籍を発表した。移籍先ではエース格として迎えられるという。同選手は移籍にあたりマスコミにメッセージを寄せ、「いよいよキャリアの集大成です」とオリンピックとシーズンでの活躍を誓った。
来季もワールドツアー参戦の環境を確保、最高の環境でオリンピックへ
同選手が来季移籍するのはアメリカ籍のUCI女子チーム「TEAM TIBCO – SILICON VALLEY BANK(チーム ティブコ・シリコンバレーバンク)」。現所属チームのカテゴリーよりひとつ下のカテゴリーに位置するチームだが、UCIのレギュレーションでは、カテゴリーが下でも全体のチームランキングで15位以内ならばすべてのワールドツアーに自動招待されることになっており、移籍先は今季14位で条件を満たしている。
また発表によると、今季のアシスト中心の立場とは違い、移籍先ではエースを任されたり、自由に結果を狙える地位で迎えられるという。つまりチームの格は落ちるが、来季はワールドツアーに全戦出場し続け、さらに上位を狙える環境にステップアップできたと言えるだろう。2010年代後半、ほぼ1人で日本女子ロードレース界を牽引し、世界の舞台で戦い続けた與那嶺恵理選手。東京オリンピックの開催年にキャリア最高の環境で、最高の結果を狙うことになる。
與那嶺恵理選手からのメッセージ
ワールドツアー5年目が終わり、来年より6年目になります。私は多くのワールドツアーチームで学びを得ることが出来ました。そして、私自身のキャリアの終盤に差し掛かりました。
このままワールドツアーチームのアシストとしてキャリアを終えるのか、自分の結果を狙えるチームへ移籍するのか。ワールドツアーチームのステイタスを失うこと。自分自身の結果と自由を受け取ること。これからも続くであろう、コロナ禍時のニューノーマル。
少し悩みましたが、以前からオファーを頂いていましたティブコに移籍することを私は決断しました。居住地は引き続き、私が大好きなオランダ、リンブルグです。
私を支えてくださる国内スポンサーの皆様、そしてファンの皆様、いつもありがとうございます。いよいよキャリアの集大成です。
東京オリンピック、世界選手権、自分が狙えるワールドツアー、貪欲に結果を狙い、レースに挑戦します。
全てを力に変えて
OANDA JAPAN プロ契約ライダー
與那嶺恵理