2018年5月19-20日にかけて、イタリア発祥のヴィンテージロードバイクの祭典「エロイカ ジャパン」が開催される。本年から群馬県草津温泉を中心としたコースに変更。他国で開催されている同様のエロイカシリーズと基準を合わせた、本格的なロングライドイベントにもなった。
6年目にして開催地変更 世界統一基準でコース設定
ヴィンテージバイクオーナーやビルダーに敬意を表し、趣あるスチールフレームのバイクに乗ってロングライドを楽しむイベントである「エロイカ」は、1997年にイタリアで生まれた。7年前まではイタリア国内のローカルイベントだったが、国外では日本で初めて姉妹大会が開催されたのをきっかけに、イギリス、スペイン、オランダ、南アフリカなどでも同様のイベントが開催される、世界的なサイクリングイベントとなった。バイクだけでなく、着こなしも当時のジャージを再現することで「古き良き」ロードレースを雰囲気も含めて再現するものとなっている。
昨年の第5回まで、山梨県河口湖町、風光明媚な富士山麓で行われていたが、世界的なイベントになったことに伴い、コース選定基準を統一。日本でもその基準に合わせ、今年から群馬県吾妻群、草津温泉を中心とする地域へ開催地が変更となった。それに伴いより長く、より過酷な世界基準のコース設定となった。高低差も激しくなり、一部未舗装路も取り入れられている。
コースは初心者向けのチャレンジライド39km、軽井沢付近もめぐるミドルコース105km、四万温泉、暮坂峠も通過する、獲得標高3400mに及ぶロングコース168kmの3種類が設定された。いずれも草津温泉の象徴とも言える湯畑広場からスタートする。
どのコースでも吾妻の豊かな自然や景色、歴史ある街並みを楽しめる。浅間山や白根山、万座、草津、四万、河原湯などの温泉郷、吾妻川が刻んだ渓谷、爽やかな北軽井沢の高原、神秘的な野反湖を巡るコースは、新生エロイカ ジャパンの名物になりそうだ。また、コース途中に設置された各エイドステーションでは、地元の食材を使ったメニューを味わえるとのこと。
前日の多彩なイベントも恒例
ライド前日の5月19日はエントリー日に設定されており、参加者はその後の様々なイベントを楽しめるようになっている。エントリー締め切り後にはメカニックサービスが受けられ、その後は生産年代別でヴィンテージ度を競うコンテスト、ヴィンテージアイテムが揃うマーケット、イタリアの自転車文化を取り上げたドキュメント映画、メンテナンスノウハウなどを楽しめる文化プログラム、ディナーやお楽しみ抽選会などからなる前夜祭など、プログラムが目白押しだ。
毎年この場では同じヴィンテージバイク好きが、同好のよしみで交流を深める姿も多い。日本有数のヴィンテージバイクの祭典が、日本有数の温泉地と結びついた今年からの「エロイカ ジャパン」は、日本ならではの盛り上がりを見せそうだ。
登録は本日11日までこちらで受付中。前夜祭のみの参加も可能で、マーケットなどは登録不要だ。