ツール・ド・フランスの8月開催に不安 第一人者フルームが疑問を吐露
ツール・ド・フランス通算4度の優勝を誇る第一人者のクリス・フルームが、今年8月末からに開催が延期されたツール・ド・フランスにおける新型コロナウイルス感染対策について、素朴な疑問を口にした。元クリケット選手との対談で明らかにしている。
「人だかりになるのを防げるのか」
現在のサイクルロードレース界第一人者と言えるクリス・フルーム(チームイネオス、英国)が、ツールでの感染対策に疑問を呈した。4日、友人で元クリケット選手のケビン・ピーターセンとのインスタグラムでの対談企画に登場。今年のツールが一部無観客で開催されることについて聞かれ、開催自体はもちろん可能だと見解を示したうえで、「理論的にはそうしたレースは可能だが、もっと大きな疑問は、人々が実際に外へ出て人だかりになるのを主催者が防げるのかということだ。そちらの方が大きな疑問だと思っている」と素朴な疑問を口にした。
ツールは当初の6月27日から8月29日に開幕が延期となったが、新型コロナウイルスの感染状況が予断を許さない状況の中、大会運営への懸念が残っている。大規模集会の禁止を8月末まで延長したフランス政府は、29日開幕のツールに対しては、月内に行われる数ステージの適切な運営を条件に開催を許可する方針だ。しかしフルームが所属するチームイネオスは、感染対策が十分でなければボイコットする可能性を否定していない。