向島から逃走の受刑者、広島市内で身柄確保 逃走23日、距離70km弱

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広島県警は30日正午前、今月8日に松山刑務所から逃走した平尾龍麿容疑者(27)の身柄を、広島市南区で確保、緊急逮捕したと発表した。逃走から23日目。愛媛県今治市から尾道市向島、広島市内にもわたった「大捕物」の終焉に、地元には安堵の声が広がっている。

広島市内で住民から通報

警察によると、きょう午前11時半ごろ、インターネットカフェの店員から「容疑者に似ている人がいる」と110番通報があり、警察が付近を捜索。午前11時38分、広島市南区にある荒神町小学校近くの路上で、容疑者によく似た男を発見し職務質問をしたところ、本人が平尾容疑者と認めたためその場で緊急逮捕した。

付近の視聴者による映像を伝えた一部報道では、容疑者はここでも逃走を試み、取り押さえられての緊急逮捕だったもようだ。身柄はこのあと愛媛県警に引き渡される予定。広島県警の取り調べでは、向島から「海を泳いで渡った」と話している。

逃走23日、しまなみ海道のサイクリングイベントも中止に追い込む

容疑者は4月8日の午後6時〜7時頃の間に、愛媛県今治市にある松山刑務所大井造船所から逃走した。その後、逃走に使ったとみられる車が広島県尾道市向島の駐車場で見つかり、以後警察はこの島を中心に連日、これまでにのべ15,000人以上の捜査員を大量動員。まさにしらみ潰しに捜索していた。24日には、島内の防犯カメラによく似た男が映っていたとして、撮影場所付近をさらに集中的に探索。観光シーズンであるゴールデンウィークまでに解決を図るため、異例の捜査態勢を組んだ。

しかし連日の大捜査にもかかわらずこれまで発見できず、サイクリングの聖地と言われるしまなみ海道開催予定だったイベントが中止に追い込まれたり、地元の祭りで警備員を増やす必要が出るなど大きな影響が出ていた。

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