別府史之選手、本日開催のワンデーレース「スヘルデプライス」に出場 理論上はオリンピック出場の可能性残す

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日本の自転車ロードレース界トップ選手の一人であり、グランツアーとモニュメント、オリンピック、世界選手権のすべてに出場経験を持つ別府史之選手(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)が今期の最終レースとして、本日2020年10月14日にベルギーで開催されるワンデーレースに出場することが発表された。17日に終了するオリンピック選考期間内最後のUCIレースで、もし7位以上でフィニッシュすれば、理論上は選考ポイントランキング2位に滑り込む可能性が残されている。

開催100回を越える、ベルギー伝統のクラシックレース「スヘルデプライス」

チームWebサイトより:コロナ禍で急遽周回コースへ変更となり、よりスプリンター向けのプロファイルとなった

別府史之選手が出場するのは、今回で108回目となるワンデーレース「スヘルデプライス」。例年クラシックシーズンの4月に行われるが、今年は他レースと同様、コロナ禍でこの時期に日程変更。さらに、先月から欧州全体で再び感染者が急増しているため、コースもアントワープ近郊のスコーテン(Schoten)を発着とする17.4kmの周回コースを10周する174kmに大きく変更となっている。なお沿道に観客が詰めかけるのを防止するため、公式Webサイトなど一般にはコースの情報は公開されていない。

今シーズンは多くのレースが中止に追い込まれたため、平日に開催されるレースではあるものの多くの有力スプリンターがエントリー。マーク・カヴェンディッシュ(英国/バーレーン・マクラーレン)、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/UAEチームエミレーツ)、サム・ベネット(アイルランド/ドゥクーニンク・クイックステップ)、カレブ・ユアン(オーストラリア/ロット・スーダル)、アンドレ・グライペル(ドイツ/イスラエル・スタートアップネイション)といった、先日のツール・ド・フランスにも出場した顔ぶれも参加する錚々たるメンバーとなっている。チームの発表では、NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスもピエール・バルビエ、エドゥアルド・グロス、ドゥシャン・ラヨヴィッチら、スプリンターを中心とした布陣で臨む。別府選手はエヴァルダス・シシュケヴィチュスらとともに、アシストとして彼らを支えるとしている。

とはいえ、オリンピック選考期間内の本日開催であり、もし上位でフィニッシュできれば大逆転で出場枠に滑り込む可能性もある。具体的には7位以上の成績を収めれば、選考ポイントとしては240ポイント以上を獲得することとなり、先日ランキング2位に再浮上した増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)を上回る。出場メンバーから考えると可能性はかなり低いと言わざるを得ないが、経験豊富、かつ、アジア選手権2位など国際大会で上位に食い込んだこともあるだけに、展開によってはありえるだろう。なおこのレースは、日本ではGCN JAPANアプリにて22時30分より生中継予定だ(有料)。

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