感染拡大止まらぬ新型コロナウイルス、ついにグランツールも ジロ・デ・イタリア延期発表
今週に入り、欧州での新型コロナウイルスの感染拡大が加速している。多くのスポーツが開催中止や延期に追い込まれる中、サイクルスポーツも例外とはいかず多くのレースが中止、中断となっているが、ついにグランツールのひとつ「ジロ・デ・イタリア」も延期が発表された。
主催者団体がジロ・デ・イタリア延期を発表 延期日程は来月に決定
イタリア国内では3月10日より、政府の発令により居住地域からの移動や生活必需品を販売する店舗以外の営業が禁止されている。サッカーセリエAなど全てのスポーツ大会、演劇等の興行も禁止される中、ついにイタリア国内有数のイベントであるグランツール「ジロ・デ・イタリア」も、主催者団体RCS Sportから発表された。
発表によると、今年のジロ・デ・イタリアは月9日にハンガリーのブタペストからスタートする予定だったが、ハンガリー政府が非常事態を宣言したことによって国際的イベントの開催が不可能になり、結果として延期せざるを得なくなったとしている。延期日程は4月3日以降に、イタリア政府、UCIなどの関係団体と協議して発表するという。
他の主要レースも雪崩をうって中止・延期に
欧州で感染者が急激に増加する状況となり、屋外で比較的影響が少ないと言われたサイクルロードレースも感染拡大防止のため対応に追われている。3月10日以降、これまで開催するとしてきたオランダ・ベルギー国内を主な舞台とするワンデークラシックレースのほとんどが中止となっている(最重要レースであるツール・デ・フランドルなどはまだ方針表明されていない)。また、現在フランス国内で行われているステージレース「パリ〜ニース」も、予定されていた最終日の第8ステージは中止となり、3月14日の第7ステージまでで打ち切りとなることが決まった。