スプリンターとしてワールドツアーで長く一線級の活躍を続けるアンドレ・グライペル選手が、来期ワールドツアーチームへ昇格するイスラエルサイクリングアカデミーへ移籍することが発表された。今期は下部カテゴリのチームで成績が振るわず、再起を期しての移籍となる。
今期はわずか1勝 ツールでも勇姿見られず
ドイツ出身のアンドレ・グライペルはこれまで通算157勝の現役最多勝利、グランツール区間22勝を誇る。チームコロンビア・HTC時代の2009、2010年と2年連続で20勝以上、その後もコンスタントに10勝以上をあげ、時代を代表するスプリンターの評価をほしいままにしたが、2019年に移籍した下部カテゴリチームのアルケア・サムシックでは成績が振るわず、1月の下部ツアーで1つ勝利をあげたのみ。体調も振るわなかったようで、10月には契約を破棄し移籍先を探していた。
移籍先のイスラエルサイクリングアカデミーは、来期ワールドツアーチームであるカチューシャ・アルペシンを吸収するかたちで昇格する予定で、グライペルは2年ぶりにトップカテゴリーへ復帰することになる。チームの公式発表(Facebookでのリリース)でグライペルは、「チームと一緒に再び最高レベルでチャレンジできることを楽しみにしている」とコメントしている。