【イル・ロンバルディア2019】モレマが終盤独走、モニュメント初制覇

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ヨーロッパでのシーズン最後を飾る”落ち葉のクラシック”、イル・ロンバルディアが現地イタリアにて現地時間2019年10月12日に開催され、240km超、獲得標高3,600m超のハードなレースをバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)が制した。

欧州シーズン最後を飾る「落ち葉のクラシック」

コースレイアウト©︎RCS Sports
コースプロファイル©︎RCS Sports

毎年ヨーロッパにおけるシーズン最後を飾るのは、フランス、パリ郊外で行われる「パリ〜トゥール」と、イタリア北部ロンバルディア州で行われる、この「イル・ロンバルディア」の2つ。中でも、夏は避暑地として人気のリゾート地、コモ湖周辺をコースとするイル・ロンバルディアは、獲得標高も距離も、最上級レベルのハードなプロファイルで知られる。また1906年に初開催され、今年で113回目を迎えるこの大会は、数あるクラシックレースの中でもとりわけ古い歴史を持つ「モニュメント」の1つに位置付けられ、ミラノ~サンレモ、ツール・デ・フランドル、パリ~ルーベ、リエージュ~バストーニュ~リエージュとならんで、伝統と高い格式を誇る。

ビッグネームがずらり

その伝統と格式、モニュメント覇者の称号を求めて、今年も多くのビッグネームがエントリーした。ツール終盤で悲劇のリタイアを喫した前回覇者ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)は欠場するが、前々回覇者のヴィンツェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)をはじめ、今年も随所に存在感を見せ、パリ〜ルーベを制したフィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)、ブエルタ・エスパーニャを制したばかりのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)、さらにツール・ド・フランスを制した超新星、エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)まで参戦するという超豪華な陣容になった。例年以上に注目される今シーズン最後のモニュメント争いは、どのような戦いを迎えるか。

序盤の逃げを吸収、そして終盤のコモ湖畔での決戦へ

序盤、8人の逃げが容認されてコースを消化していくが、勝負所の終盤、コモ湖畔を巡るコースに近づくにつれメイン集団がペースアップ。難所のひとつ、平均勾配15.8%・最大勾配27%の「ムーロ・ディ・ソルマーノ」を前に吸収され、有力選手のらのさや当てが始まる。

最後の難所チヴィリオで大きく動く

「ムーロ・ディ・ソルマーノ」ではジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)、ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)らが飛び出すが、本命とされる選手らは動かず、下りで先行していた彼らを吸収。しかしその後の平坦区間で、ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)とエマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)の2人が飛び出して30秒程度のリードを築く。登坂力に優れた本命選手たちが最後のチヴィリオ(登坂距離4.2km/平均勾配9.7%/最大勾配14%)で襲いかかってくる前に大勢を決する動きに出た。

その直後、チヴィリオに差し掛かると、満を持していただろうニバリに不幸なアクシデントが発生する。他選手が捨てたボトルを拾ってしまいバランスを崩し、集団から大きく遅れてしまったのだ。終盤の勝負所、逃げの2人を追う場面ということでメイン集団の他の選手は彼を待つことなくペースアップ。地元期待のニバリは残念ながらここで脱落した。

逃げの2人を追ったメイン集団は、登坂途中で追いつき吸収。本命選手がチヴィリオ頂上近くに差し掛かり、フィニッシュまであと20kmを切ったところで不意をついてモレマが敢然と単独アタック。虚をつかれたのか他の選手はタイミングを失い、一気に30秒近くまで差がついた。その後ベルナルらがお互いの牽制を解かないままなんとか追いすがろうとするが、ペースが上がらず、さらに差が広がり、勝負の行方は決した。

勝負所での決断が奏功したモレマは、余裕を持ってフィニッシュラインを通過。自身初のモニュメント制覇を果たし、キャリアハイの栄光を手にした。後続は16秒差でアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が2位、同差で3位にベルナルが入った。

なおモレマは今週末、日本で開催されるジャパンカップの出場が予定されており、活躍が期待できそうだ。

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