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【イル・ロンバルディア2022】シーズン最後のモニュメントはポガチャル連覇!バルベルデ、ニバリが有終の美

©️RCS Sport

今年最後UCIワールドツアーレース、そしてシーズン最後の「モニュメント」となった伝統あるワンデイレース、「第116回イル・ロンバルディア」が開催された。終盤、積極的にレースを動かしたタデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチーム・エミレーツ)が、エンリク・マス(スペイン/モビスターチーム)をゴール前の1対1のゴールスプリントで振り切って連覇を達成した。

1週前のレースで負けたマスに雪辱、第一人者の風格見せつける

[最後の難所チビリオ坂で満を持してしかけるポガチャル。アタックについていけたのはマスのみ。坂を降りたのち、登坂前に先頭集団に残っていたミケル・ランダ(スペイン/パーレーン・ヴィクトリアス)が一度追いつくがすぐに千切れる。そのままマスと一騎打ちになるが、余裕のある仕掛けでしっかりとリードを築いてゴール すべて@RCS Sport]

「落ち葉のクラシック」と呼ばれ、シーズン最後のハイライトのひとつである伝統のワンデイレース「イル・ロンバルディア」。もともと本場欧州のレースシーズン終幕を告げるレースだが、例年ならこの後の週に中国で開催されるUCIワールドツアー最終戦「ツアー・オブ・広西」が今年は諸事情により中止となって、トップカテゴリのシーズン最終戦を兼ねることとなった。そのため、ツール覇者のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィズマ)が出場するなどいつもよりさらに出場メンバーが充実した。

しかし、今回は並居るライバル達を、ワンデイレースも得意な昨年覇者ポガチャルがまとめて叩きのめすような力強いレースを見せ完全勝利した。終始、ポガチャルを擁するUAEチーム・エミレーツがプロトンをコントロールする中、終盤の難所チビリオ坂(ゴールまで残り21km地点)の入り口でアタックを開始すると、ついていけたのは数人のみ。登坂に入った段階で追いすがってこれたのはマスのみだった。マスを引き連れ2人で坂を下った後、最後の坂「サン・フェルモ・デッラ・バッタリア(残り8km地点)」で、追っていたミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)がブリッジに成功して先頭は3人に。しかし、すぐにマスがペースを上げると、スタミナ切れか、ついていけずに遅れていった。

結局残ったのはポガチャルとマスの2人で一騎討ちのかたちとなったが、道中のマスの仕掛けに動ずることなく付いていったポガチャルは、最後のスプリントで力強く前に出てリードを築き、余裕の表情でゴール。前週10月1日に開催された「ジロ・デッレミリア」では同じようなかたちで敗れていたが、同じ轍は踏まないとばかり実力を見せつけ連覇を達成した。

バルベルデとニバリ、最後のレース

[すべて@RCS Sport]

このレースは、2010年代のロードレースを盛り上げたグランツール4回覇者であるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/アスタナ・カザフスタン)と元世界選手権王者のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター)の引退レースだった。事前に公表されていたこともあり、大会関係者、そして出場選手たちも暖かく出迎えリスペクトを示した。レースでは終盤まで2人ともプロトンに残っていたが、2人ともチビリオ坂の入り口で遅れた。バルベルデは粘って一桁の6位、ニバリは24位で現役生活を終えている。

■第116回イル・ロンバルディア リザルト

1. タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチーム・エミレーツ) 6:21:22
2. エンリク・マス(スペイン/モビスター)ST
3. ミケル・ランダ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス) +0:10
4. セルジオ・イギータ(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ) +0:52
5. カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ) +0:52
6. アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター) +1:24
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24. ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/アスタナ・カザフスタン)+2:17

サイクルジャパン:

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