【全日本自転車競技選手権2019】令和初の王者は誰に?オリンピック代表争いにも熱

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2019年6月27日より4日間、オリンピックのロードレース会場にに決まっている富士スピードウェイで令和初の全日本選手権が開催される。今年はオリンピック代表枠に影響する前年とあって、海外で活躍する選手も積極的に参戦。例年にない、ほぼオールスターとなるラインアップで頂上決戦が実現する。開催を前に注目ポイントを取り上げる。

女子:與那嶺恵理が盤石の体制 二冠達成なるか

まずは女子だが、ここ数年実力、実績ともに與那嶺恵理(アレ・チッポリーニ)が他を圧倒している。かつて第一人者の座を争った萩原由美子(エニク・サイクリング)が昨年の練習中の事故による怪我から回復しておらず、昨日ブログで欠場することを報告したこともあり、與那嶺が他の国内勢との実力差を見せつけるものと見られている。與那嶺は27日のタイムトライアル、29日のロードレースともにエントリーしており、二冠を達成して事実上のオリンピック出場を勝ち取るか注目される。

男子:怪我あけの両巨頭に、国内勢が返り討ちを狙う

男子の注目は、ツール・ド・フランスで複数回完走の経験を持つトップ2人、新城幸也(バーレーン・メリダ)と別府史之(トレック・セガフレード)の参戦。ただ2人とも今シーズン最初の段階で怪我に見舞われており、復帰しているもののトップコンディションと言える状態ではない。それぞれ単独で参戦することもあり、迎え撃つ他の選手にも十分チャンスが見込める状況だ。

この2人以外で注目されるのは、先月のツアー・オブ・ジャパンでステージ2勝を上げた窪木一茂(ブリジストンサイクリング)、一昨年のジャパンカップで海外トップ勢とも渡り合える実力を見せ、海外へ挑戦の場を移した雨澤毅明(リュブリャナ・グスト)、一時期の不調から復活しつつあり、ツアー・オブ・ジャパンで個人総合2位に入った小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、そしてディフェンディングチャンピオンである山本元喜(キナンサイクリングチーム)。日本勢に関しては、その山本元喜を擁するキナンサイクリングをはじめ複数人の参戦で臨む。チームメートの力強いアシストが見込める国内勢が、海外で活躍する選手たちを返り討ちにできるかも注目したい。

全日本選手権は、明日の個人タイムトライアルから開幕。30日のロードレース・男子エリートまで4日間の熱い戦いが繰り広げられる。

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