毎年、シーズン最後に宇都宮市郊外で行われるUCIアジア最高峰カテゴリのワンデーレース「ジャパンカップ サイクルロードレース」が中止の方向であることが分かった。現在実行委員会で中止について議論されており、このまま正式決定されるとみられる。
実行委員長の宇都宮市長が中止を諮問
昨日発表された「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の開催見送りに続き、日本のサイクルロードレース界の風物詩がコロナ禍で中止に追い込まれそうだ。18日、開催地宇都宮の関係者で構成される実行委員会に、委員長の佐藤栄一(さとうえいいち)市長名で中止について議論するよう求める書面が郵送されていたことが分かった。
同氏は書面のなかで、新型コロナの影響で来場者やスタッフの感染予防の徹底や、海外選手の受け入れ、運営資金の調達などが難しいと説明しており、事実上中止を認めるよう求め、書面の返信を求めている。委員長であり市長の求めであることから、反対する委員はいないとみられ、近く正式決定する見通しだ。