10月16日、ジャパンカップの最後を飾る「ジャパンカップサイクルロードレース」が栃木県宇都宮市の宇都宮森林公園にて開催された。序盤からハイペースの厳しい脚の削り合いが続く中、自力に勝るニールソン・ポーレス（EFエデュケーション・イージーポスト）が最後は独走に持ち込み優勝した。2に位はチームメイトのアンドレア・ピッコロが入り、ワンツー・フィニッシュを飾った。EFのふたりに続く３位はベンジャミン・ダイボール（チーム右京）で、ワールドツアーのライダーをおさえての快挙。日本人最高位は新城幸也（バーレーン・ヴィクトリアス）の11位。
EFエデュケーション・イージーポストが随所に活躍、岡選手が先頭の場面も
レースは最初からワールドチームを中心にハイペースのラップを刻み、いきなりサバイバルに持ち込まれた。最初10人の逃げ集団が形成されるが、そこにトレック・セガフレードが4人入り、今年もレースをコントロールする強い意思を示した。しかし、簡単に逃げを容認することはなく、その後メイン集団からブリッジで10余人、さらに追走30名程度がさらに合流。レース中盤には56人の大集団となった。新城幸也は大集団の最後尾でじっくりと構える得意のポジショニングを見せ、爆発のタイミングを期待させた。
その後は再びトレックがペースを上げ、岡篤志を含むEFも集団を制御。岡はほぼ一貫して合流後の先頭集団を率いて、6周目には山岳賞獲得した。なお9周目には今季限りで宇都宮ブリッツェンから新チーム「JCL TEAM UKYO」に移籍する増田成幸が飛び出して山岳賞を獲得、観客たちに手を振りながら歓声を浴びる場面も見られた。
その後メイン集団はアタックの繰り返しで崩れ、13周目には13名に。そして前日のクリテリウムでも一時飛び出して積極的に動いたポーレスが猛烈なアタックで抜け出した。この争いの中で、新城は堪えきれずに徐々に後退した。
そのままポーレスが後続を寄せ付けず、実力を見せつける独走勝利を飾った。その後ろの争いに勝ったのはピッコロ。最終局面でも強さを見せたEFエデュケーション・イージーポストがワンツーフィニッシュとなった。
最終成績（総合上位）
1 ニールソン・ポーレス（アメリカ／EFエデュケーション・イージーポスト） 3時間37分49秒
2 アンドレア・ピッコロ（イタリア／EFエデュケーション・イージーポスト） ＋12秒
3 ベンジャミン・ダイボール（オーストラリア／チーム右京） ＋13秒
4 ヘルマン・ペルンスタイナー（オーストリア／バーレーン・ヴィクトリアス） ＋14秒
5 マキシム・ファンヒルス（ベルギー／ロット・スーダル） ＋17秒
6 ギヨーム・マルタン（フランス／コフィディス） ＋18秒
11 新城幸也（日本／バーレーン・ヴィクトリアス）+1分33秒
追って、続報で詳しく伝える予定。