窪木一茂選手が競輪選手へ転向 「世界の舞台で戦える力を」

ニュース

国内プロチーム「TEAM BRIDGESTONE Cycling」所属で、トラックとロードレース種目双方でトップクラスの実績を持つ窪木一茂選手が、2020年5月から日本競輪選手養成所に入所することが発表された。トラック種目で目覚ましい実績を出し続ける日本の強化環境に身を置き、東京またはパリ五輪を目指すためだという。

「もっと世界基準で強くなりたい」

窪木選手ははロードレースとトラック(中長距離)双方でトップクラスの実績を持つ稀有な選手だ。ロードでは2015年の全日本ロードレース選手権を制覇、2016年から欧州のプロチーム「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」に所属、チーム内でスプリンターとして活躍した。2018年には、同選手権個人タイムトライアルでも優勝している。トラック競技でも、2016年のリオデジャネイロ五輪にはオムニアム種目で出場(14位)。2019年はポイントレースやマディソン、4km個人追抜き、4km団体追抜きで日本一となるばかりでなく、国内記録、アジア記録を更新するなどトップ選手の1人として知られる。

だが今シーズン、東京オリンピックの出場枠獲得に向け出場した2月の世界選手権では、チームパシュートで出場も予選敗退、惜しくも出場枠獲得はならなかった。もともとはトラックを本分とする選手だけに動向が注目されていた。競輪養成所のスタッフは、ナショナルトレセンとして機能している静岡県・修善寺の日本サイクルスポーツセンター(CSC)と隣接していることもあり一部共有され、橋本英也、梶原悠未など、この環境で大きく成績を伸ばした選手が複数いる。言うまでもなく、梶原悠未選手がこの環境で世界選手権を制覇するまでに成長したことは記憶に新しい。窪木選手が、ワールドカップなどでともに戦った選手のこうした環境を見て、自分も近い環境に身をおこうとしたことは想像に難くない。

チームによると、窪木選手はチームに所属したまま養成所に入所するという。入所後は実績のある選手に適用される早期卒業(2021年3月)を目指す。卒業後は競輪選手としてだけでなく、ワールドカップなどトラック種目で積極的に世界を転戦し、オリンピックを目指すことが予想される。チームのウェブサイトで発表された窪木のコメントを掲載する。

私、窪木一茂は、今年の5月より競輪選手になるために、日本競輪選手養成所の門を叩いてきます。

自転車ロードレースの面白さに魅了されて今まで走ってきた私を支援して頂いた、沢山の方々へ深く感謝しています。ロードレーサー・窪木一茂を支えてくださり、本当にありがとうございました。今後、競輪選手として走ることになっても、ロードレース文化の基盤を底上げするための尽力を続けたいと思っています。

ロードレースを基本にトラック中距離種目にも力を注いできた私が、短距離種目である競輪への道を選んだ大きな理由。それは世界の舞台で戦える力を身につけるためです。

先のリオ2016オリンピックに出場した時、世界最高峰である舞台のエネルギーを肌で感じたことで初めて、世界を知ったという感覚に包まれました。ただその時の自分には何もできなかった。もっと世界を知りたい、もっと世界基準で強くなりたい。その想いがずっと、自分の中にありました。

昨今の結果を引き合いに出すまでもなく、日本競輪選手養成所は、世界に通用する競輪選手を送り出しています。世界基準に敬意を払い、対等に戦うためにも、日本の競輪選手ならではの世界と戦える力を養いたいと考えました。そのために、春から日本競輪選手養成所に身を置きます。

これからも、強くなる場所を探し求めていきます。そのために必要なら、どんなことにも挑戦します。ハングリーな人生を歩き続けます。

今後もこれまで同様の熱いご声援を、私、窪木一茂、並びにチームブリヂストンサイクリングへどうぞよろしくお願いいたします。

Chase Your Dream

窪木一茂

 

 

こちらもどうぞ