マーク・カヴェンディッシュ、今季限りで引退 自身が発表
現在開催中の第109回ジロ・デ・イタリアに出場中のマーク・カヴェンディッシュ(英国/アスタナ・カザクスタン)が開催地のイタリアで会見し、今季限りでの現役引退を表明した。
現役通算161勝 「マン島の超特急」がついに停車駅を定める
現在のロードレース界随一のスプリント力を長年保持し、通算161勝を挙げている「マン島の超特急」が、その足を止める。現在出場中の第109回ジロ・デ・イタリアにも出場中で、ステージ勝利はまだないものの最盛期とも遜色ない脚力をいまだ見せている彼が、誕生日を迎えた5月21日直後のレース休息日に記者会見し、「2023年がプロサイクリストとしての最後のシーズンになる」と表明、現役引退を明言した。
現在39歳のカヴェンディッシュだが、無類のスプリント力でツール・ド・フランス歴代最多タイの34勝をはじめ、53勝がグランツールでの区間勝利。体調不良が続いていたがここ2年は復活の兆しを見せ、ふたたびグランツールでの勝利を期待されている。引退を表明したが力が衰えたとは見られておらず、今季も勝利を挙げるものと目されていた。出場中のジロだけでなく、ツールでの最多タイ更新となる区間勝利など、記録更新での有終の美に期待がかかる。