2018年8月22日、メルカリは、シェアサイクルサービス「メルチャリ」が東京都国立市で同日より実証実験を開始したと発表した。市内にポートを70箇所以上設置し、100台規模で検証を行う。
「自転車の似合うまち」国立の実現に協力
全国で4番目にコンパクトな自治体である東京都国立市は、市内各地に自転車道が整備され「自転車の似合うまち」を標榜している。地形もほぼフラットなことから、2014年に施行された国立市地域交通計画では、「自転車の街くにたち」を目指し、コミュニティサイクルの民間活力導入を計画していた。市の意向を受けメルカリは2月に協定を結び、実証実験に向けて準備を進めてきていた。メルカリにとっては福岡市に続く2例目の事例となった。
今回の実証実験では、行政、市民、地元商工業者、地元各種団体、一般企業等多数の地域の協力をもとに「参加型シェアサイクル」の実現に向けて取り組む。市内の回遊性の向上、バス等の利用が困難な地域での公共交通の補完、駐輪場の混雑緩和、自動車の交通渋滞の緩和、自動車利用の削減による環境保全、利用者の健康の増進等への効果をねらい、3ヶ月程度の実証実験において社会的効果や継続性の評価・判断を行う。