UCIワールドチームの「EFエデュケーションNIPPO」は2日、公式ウェブサイトで中根英登選手との契約更新を発表した。今季初めてワールドチームで研鑽を積んだ中根は、来季も同じ最高峰の舞台で飛躍を目指すことになる。
チーム代表「より多くの日本人ライダーが才能を伸ばす手助けをしたい」
今シーズン、中根は多くのステージレースと「ストラーデ・ビアンケ」をはじめとするいくつかのクラシックレースを走り、多くの実績を上げた。特にブエルタ・ア・ブルゴスでヒュー・カーシーをアシストしステージ優勝に導いた働きは、チーム内でも高く評価されているという。個人成績で目立ったものはなかったが、こうした献身的な働きは現代のプロチームでは必要不可欠であり、来季契約を勝ち取った大きな理由とみられる。
発表にあたり、チーム代表のジョナサン・ヴォーターズ氏は「ヒデトはこのチームで素晴らしい存在だった。彼はレースを愛するだけでなくユーモアのセンスもあり、我々を楽しませてくれる。チームは本当にグローバルであり、中根選手には日本を代表する選手になってもらうことが重要だ。私たちはワールドツアーでより多くの日本人ライダーが走り、才能を伸ばす手助けをしたいと思っている」とコメントした。
中根選手自身も発表の中で「ブエルタ・ア・ブルゴスでチームメイトのヒュー・カーシのアシストができ、彼が最終ステージを勝ち取るための力になれたことをとてもうれしく思っている。今シーズン、自分にとって最も誇らしい瞬間だった。(来季も)強いチームメイトと一緒にレースし、彼らのために一生懸命働きたい」を抱負を述べている。