ヤマハ発動機が、電動アシスト自転車の草分けブランド「PAS」2020年モデルの一部に不具合があるとしてリコール(無償修理)を行うと発表した。特定の操作をすると意図しないところでアシストを発動し、法令上の速度以上のところでアシストしてしまうという。対象台数は計1万7856台。
対象モデルは5モデル10タイプ、対象台数計1万7856台
同社によると、ドライブユニットのソフトウェアの問題が原因で、アシストオフモードの状態で電源を切った後、再びONにして、切り替えボタンを操作せずにペダルを漕ぎ出すと、メーターには「アシストオフモード」と表示されているにもかかわらず、アシスト機能が稼働してしまうという。
運転を続けると、本来ならばアシストを停止しなければならない時速24km/hをわずかに超えてもモーターが動き続けることがあるため、スピード違反になるおそれがある。この動作をした場合、アシストモード切替ボタンで一度他のアシストモードを選択すると通常動作に復帰する。リコール対象は2019年9月から今年1月まで製造販売された電動アシスト自転車「PAS」シリーズのうち、スマートパワーアシスト機能を搭載した「With」や「Babby」「Kiss mini un」など5商品10タイプで、所有の自転車が対象かどうかは、専用のWebサイトで号機番号を入力すると判別できる。
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