パナソニック サイクルテックが、伝統ある「パナソニック オーダー システム(POS)」のチタンフレームセットを刷新する。3月10日より受注開始となる。以下、リリースより紹介。
フロントフォークをフルカーボンに
体型や好みに合わせて自転車をカスタマイズし注文できる「パナソニック オーダー システム(POS)」が開始されたのは、実に38年前の1987年。大阪・柏原市にある自社工房で職人がハンドメイドするオーダーバイクは、クロモリ(クロムモリブデン鋼)、その後、チタン(チタニウム合金)を追加し2種類の素材を使ったロードバイク・フレームを受注生産し続けている。2025年はチタンフレームを刷新し「FRTD05」「FRTD11」の2モデルで展開する。
新製品「FRTD05」は、上位モデルとして性能を突き詰めるため、独自に開発した技術で作り上げる3段階に厚みの異なる「3Dオプティマム・Xバテッド」加工を施したパイプでフレームを軽量化。またライダーの体格や脚力に合わせた選択肢を提供するため、剛性の異なる2タイプ(Version L/Version H)を用意している。「FRTD11」はスタンダードモデル。ストレートパイプ(均一な厚さのパイプ)を採用。ともにチタン素材ロードバイクの特性とされる、しなやかで軽快な乗り味が特長だ。
いずれのモデルもディスクブレーキ採用ロードバイクで主流となっているフラットマウントタイプのディスクブレーキに対応。ワンポイントファイブヘッド、スルーアクスルを採用することで剛性を向上させている。また両モデルとも前モデルからアップグレード、フルカーボンのフロントフォークを採用しさらなる軽量化を果たした。
FRTD05 製品特長
独自開発「3Dオプティマム・Xバテッド」によるフレーム
より軽く、強いフレームを実現するため、左右のペダリングを繰り返す際にフレームにかかる力をゼロから洗い直し解析した結果、誕生したのが(※)「3Dオプティマム・Xバテッド」です。力の集中する部分をX型に保持することで剛性の向上と軽量化を両立。チタンフレームの特長である、しなやかさと軽快な乗り味を引き立てます。
※2022年1月7日まで特許権を保有
パナソニックオリジナル ヘッドパイプ
大径化したヘッドパイプはワンポイントファイブ(上部1-1/8サイズ、下部1-1/2サイズ)のフロントフォークに対応しており、剛性の高さが特長。内圧をかけて膨らませ成形するバルジ加工による綺麗なテーパー形状のパナソニックオリジナル ヘッドパイプです。
フラットマウントタイプのディスクブレーキ
スルーアクスルに対応したエンド
コンパクトな外観が特長のフラットマウントタイプのディスクブレーキ、車体とホイールを外径12 mmの軸で貫通して固定するスルーアクスルを採用。エンドは溶接後の外観を綺麗に仕上げることが出来るパナソニックオリジナルデザイン(※)を採用。
※特許第7257637号
FRTD05 製品概要
走りの軽さを追求したジオメトリーと「3Dオプティマム・Xバテッド」加工を施したパイプによる、理想的なしなやかさを活かした軽快な乗り味のモデル。ライダーの体格や脚力に合わせ剛性の異なる2タイプを用意。
メーカー希望小売価格:624,000円(税込)~
質量:1,380 g(Version L)
※550 mmサイズ、フレーム単体/フロントフォーク365 g(550 mmサイズの時)
1,390 g(Version H)
※550 mmサイズ、フレーム単体/フロントフォーク365 g(550 mmサイズの時)
FRTD11 製品特長
ストレートパイプフレーム
他の特長は上位モデル「FRTD05」と同様。
FRTD11 製品概要
チタン素材ロードバイクならではの踏み込んだ際の反発を感じられるモデル。上位モデル譲りのジオメトリーを継承し、チタンのしなやかさを活かした軽快な乗り味を実現。
メーカー希望小売価格:550,000円(税込)~
質量:1,590 g(550サイズ、フレーム単体)/フロントフォーク365 g(550 mmサイズの時)