さいたま市は、2018年11月14日より市内全域で「シェアサイクル普及事業実証実験」を開始する。ヤフーのグループ会社で、シェアサイクルのためのプラットフォームを提供するOpenStreetを事業者として採択し、共同で実験を実施する。市が公共用地を無償提供し、同社がサイクルポートの整備や運営を行う。
稼働中のポートに加え、公共用地に100カ所以上追加
OpenStreetは事業者や自治体を対象にシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を2016年11月から提供している。事業者や自治体は、「HELLO CYCLING」が提供するGPSと通信機能を搭載した「スマートロック」と専用の操作パネルを、自ら用意する自転車に取り付けることでシェアサイクルサービスを運営することができる。またサービスの利用者は、「HELLO CYCLING」を利用したサービスであれば、異なる事業者や自治体により展開される複数のシェアサイクルサービスを一つのIDで利用することができる。
「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービスは栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、兵庫県、香川県など約40地区で展開されており、すでにさいたま市内でも150カ所以上の「HELLO CYCLING」のステーション(駐輪場)が稼働している。実験にあたり、市内の公共用地に、新たにステーションを100カ所以上設置する予定だ。
実証実験は2021年3月31日までを予定しており、本年度内に順次ポート設置を行い、2019年度にデータ収集、20年度(〜2021年3月31日まで)にデータ分析評価や採算性の検証を行うという。