シマノのコンポーネント製品の頂点に立つ「DURA-ACE(デュラエース)」シリーズが全面刷新、「R9200」シリーズとなった。電動変速ユニット「Di2」はワイヤレスのみとなり、リアがついに12速化されるなど大幅なアップグレード内容だ。
DURA ACE – R9200
ホローテック II クランクセット 2×12スピード
デュアルサイドパワーメーター ホローテック II クランクセット 2×12スピード
新しくなったクランク「FC-R9200」では、DURA-ACEならではの肉抜き技術で高剛性と軽量化を両立させているほか、高速化するレースシーン向けに、54-40Tをオプションとして新たに追加。54-40T, 52-36T, 50-34Tの3種類のギアオプションから選択可能となった。またクランク長も160mmから7種類となって最適な長さを選びやすくなった。
両軸にパワーメーターがビルトインされている「FC-R9200-P」は、クランク本体と一体化した構造により耐候性を確保するとともに、左右のバランスを含む正確な情報が確認できる。シマノ独自のひずみゲージで精度が1.5%未満と高精度な測定が期待でき、トランスミッターのスイッチで簡単にゼロオフセット校正が可能なためすぐに測定開始できる。もちろん先日開始された「SHIMANO CONNECT Lab」を活用すれば、ペダリングを詳細に分析して可視化することが可能だ。
HYPERGLIDE+ カセットスプロケット (12スピード)
オフロードでの安定かつスピーディな変速を可能にした「HYPERGLIDE+」テクノロジーが、ロードへとフィードバック。どんなコースの状況下でもペダリングを緩めることなくシフティングが可能となったという。また12速となっても11速フリーハブボディとの互換性を保ち、アップグレードしやすくなっている。
シマノ シャドー RDリアディレイラー
新「RD-R9250」は、前モデル「RD-R9150」よりも変速速度が58%も高速化した。ワイヤレスユニット、充電器、スイッチを一体化したコンパクトデザインデザインでありながら、最大34Tロースプロケットによる幅広いキャパシティを実現している。
フロントディレイラー
新「FD-R9250」も前モデル「FD-R9150」より変速速度が45%アップしているという。前面部面積が33%小さくすることで重量100 gを切り、最速・最軽量のフロントディレイラーとなっている。
油圧ディスクブレーキデュアルコントロールレバー (2×12スピード)
今回のR9200シリーズ最大の特徴のひとつが、変速のワイヤレス化だ。変速に必要なパーツがすべてレバー内に収まり、ハンドル周りがこれまで以上にシンプルになった。また動作に必要な電源は「CR1632」型のボタン電池でよく、メンテナンス性が非常に高い(通常使用なら1年半から2年は持つという)。リムブレーキモデルでも使用可能だ。
油圧ディスクブレーキキャリパー
「BR-R9280」は、新設計のモノボディ構造でさらなる軽量化とパッドクリアランスを10%拡大。より静かな乗り心地を実現している。
チューブレス/チューブラーディスクブレーキホイール C36/C50/C60
リムハイトを3つ用意したホイールは、高さ36mmのモデルのみ、ヒルクライム時の剛性を考えアルミ製フリーハブボディを採用。そのほかはフルカーボンだ。